FC東京【写真:Getty Images】
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今季Jリーグの各賞受賞者を発表・表彰する「2019Jリーグアウォーズ」が8日に開催され、今季のベストイレブン受賞者11人が発表された。受賞者はFC東京、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸の3チームのみの所属選手で占められている。
ベストイレブンを受賞したのはFC東京からGK林彰洋、DF室屋成、森重真人、MF橋本拳人、FW永井謙佑、ディエゴ・オリヴェイラの6人と、横浜F・マリノスからDFチアゴ・マルチンス、MF喜田拓也、FW仲川輝人、マルコス・ジュニオールの4人。そしてヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタだ。
わずか3クラブのみからベストイレブン受賞者が選ばれるという“寡占”状態はJリーグ史上2回目。鹿島アントラーズとジュビロ磐田から各5人、コンサドーレ札幌から1人が選ばれた2001年以来のことだ。最終節の直接対決で雌雄を決するまで優勝を争った横浜FMとFC東京の2チームが今季の主役であったことがベストイレブンにも反映されている。
過去の年間優勝チームからは平均3.5人がベストイレブンに選出されており、横浜FMから4人の選出はほぼ平均的だと言える。だが注目に値するのは優勝を逃したFC東京から6人が受賞していることだ。
1チームからのベストイレブン選出人数は1994年ヴェルディ川崎、2002年ジュビロ磐田、そして昨年の川崎フロンターレの7人が最多記録。いずれも年間王者となったチームだった。
年間優勝チーム以外からベストイレブンに選出された人数としては、今回のFC東京の6人は1998年の磐田と1999年の清水エスパルスに並んで最多タイ。だが当時は2ステージ制のリーグ戦が行われており、98年磐田と99年清水はチャンピオンシップで敗れて優勝を逃したが、どちらも年間最多勝ち点を獲得したチームだった。
6人のベストイレブン受賞はFC東京にとってはもちろんクラブ最多記録。横浜FMの4人は2003年(ドゥトラ、中澤佑二、奥大介、久保竜彦)と並ぶ最多タイとなった。神戸からの受賞者は2016年のレアンドロに続いて2人目となる。
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