FIFAクラブW杯【写真:Getty Images】
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国際サッカー連盟(FIFA)は、今月開催されるFIFAクラブワールドカップ2019カタールに出場する各クラブの登録メンバーを5日付で発表した。今大会で唯一となる日本人選手として、オセアニア王者のヤンゲン・スポールにはMF松本光平が所属している。
先日行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝では、日本の浦和レッズが残念ながらサウジアラビアのアル・ヒラルに敗戦。浦和がアジア王者としてのクラブワールドカップ出場権獲得を逃し、また今回は日本での開催でもないため、2014年以来5年ぶりに日本のチームが参加しない大会となる。
だが、オセアニア王者として大会に出場するニューカレドニアのヤンゲン・スポールに唯一の日本人選手が所属している。30歳のMF松本光平だ。
クラブは先月20日に松本の加入を発表。ブラジル人MFドス・サントス・カマルゴや、ポルトガル人MFソウザ・ヴィレラとともに、クラブワールドカップに向けた直前補強となった。
大手データサイト『Transfermarkt』などによれば、松本はセレッソ大阪およびガンバ大阪の下部組織出身で、2010年には徳島ヴォルティス・セカンド、2011年にはジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズでプレー。ジェフリザーブズではJFL(日本フットボールリーグ)で2試合に出場した。
その後はオセアニアで異色のキャリアを歩んでいる。オーストラリアのブリスベン・ロアー、ニュージーランドのオークランド・シティやワイタケレ・ユナイテッド、またフィジーやバヌアツなどのクラブを経て、今回ヤンゲン・スポールに加入。オークランドに所属していた2015年には、アジアカップに向けてオーストラリアで合宿を行っていた日本代表との練習試合を経験したこともあった。
ヤンゲン・スポールは大会初戦でシャビ・エルナンデス監督率いる地元カタール王者のアル・サッドと対戦。勝ち進むことができれば2回戦ではメキシコのモンテレイ、準決勝ではイングランドの欧州王者リバプールと対戦することになる。
オセアニア王者クラブでは過去にも、オークランドで6大会に参加したDF岩田卓也や、同じくオークランドで岩本輝雄(2006年)、シドニーFCで三浦知良(2005年)がクラブワールドカップに出場した。世界の舞台で戦うサムライに注目したい。
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