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宮市亮、26歳で充実のシーズン。「キャリアで初めての良い感触」

text by 編集部 photo by Getty Images

宮市亮
ザンクト・パウリの宮市亮【写真:Getty Images】

 ドイツ2部のザンクト・パウリに所属するFW宮市亮は、負傷に苦しめられることなくプレーを継続できることを喜んでいる。ドイツ『ハンブルガー・モルゲンポスト』が4日付で宮市のコメントを伝えた。

 18歳で鮮烈な欧州デビューを飾り、将来を嘱望された宮市だが、その後のキャリアは常に負傷との戦いとなった。膝の深刻な負傷による長期離脱を繰り返し、年間を通してほとんどプレーできなかったシーズンも経験してきた。

 だがその状況はようやく変わりつつある。昨季のザンクト・パウリでは負傷からの復帰以降継続的に出場機会を得ることに成功し、キャリア最多のリーグ戦25試合に出場。今季リーグ戦では交代出場した1試合を除いて先発でフル出場し、フィールドプレーヤーではチーム最多の出場時間を記録している。

「キャリアで初めての良い感触。本当に嬉しい。プレゼントのようなもの」と宮市は自身の現状についてコメント。「毎日練習のピッチに立てることを嬉しく思っている。膝が大丈夫かといつも考えていたが、今はそう考えることもなくなった」と今季の充実ぶりについて語った。

 チームは最近7試合白星なしと苦戦しており、宮市自身も調子を落としていたが、今後の復調に意欲を見せている。「いつもベストを尽くしてきたが、残念ながらあまり良いプレーができていなかった。いつも高いレベルでやれるわけじゃないし、そういう時期もある。今はフレッシュな状態だと感じているし、絶対に調子を上げていきたい」

 最大の持ち味としていた爆発的なスピードも健在であり、9月のオスナブリュック戦で記録した時速35.17kmというスピードは今季ブンデスリーガ2部の最高速度だという。降格圏間際の15位と低迷するチームをここから引き上げる力となることが期待される。

【了】

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