ポルトのMF中島翔哉に冬の移籍の可能性は…【写真:Getty Images】
日本代表MF中島翔哉が所属するポルトは、まもなく開かれる冬の移籍市場でトップチームに居場所がない2人のアタッカーを放出するようだ。ポルトガル紙『ア・ボラ』が報じている。
候補となっているのはガーナ代表FWマジード・ワリスとブラジル人FWジョアン・ペドロだ。
前者は夏にレンタル先のナントから復帰したものの、トップチームからBチームへ送られて事実上の戦力外とみなされている。しかもBチームですら出場機会を得られず、完全に干されている状態となっている。
フランスのロリアンから2018年1月にポルトへ移籍してきたワリスだが、半年間でリーグ戦の出場はわずか5試合のみに終わり、2018年夏にナントへ期限付き移籍した。ヴァイッド・ハリルホジッチ元日本代表監督も指揮した新天地ではリーグ戦33試合に出場して5得点6アシストと結果を残したものの、復帰したポルトに居場所はなかった。
現在28歳のワリスには古巣ナントのほか、日本代表GK川島永嗣が在籍するフランス1部のストラスブールも関心を寄せているという。選手本人も1月の移籍を望んでいるとされ、まもなく放出される可能性が高い。移籍金は600万ユーロ(約7億2000万円)前後が見込まれている。
一方、ブラジル出身のFWジョアン・ペドロは、ポルトのトップチームでリーグ戦出場がないまま放出となりそうだ。2018年夏に名門パルメイラスからポルトに加入した同選手は、トップチームで国内カップ戦3試合に出場した。しかし主戦場はBチームとなり、今年夏にポルト加入直前までプレーしていたバイーアに期限付き移籍している。
ジョアン・ペドロの期限付き移籍期間は今年末までで、まもなく契約満了が迫っている。だが、ポルトにはトップチームでの居場所がないため来年1月の移籍市場で再び放出されることになりそうだ。23歳のブラジル人アタッカーには母国の名門グレミオが興味を示しており、2023夏までのポルトとの長期契約が残されていることも踏まえ、移籍金は400万ユーロ(約4億8000万円)前後になるとされている。
2人の放出によってトップチームの現陣容に大きな影響はない見通し。とはいえ中島もなかなか出番を得られない状況だけに、彼らのように居場所がなくなればすぐに放出される厳しい現実があることを意識しなければならないだろう。
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