レアル・サラゴサの香川真司【写真:ムツ・カワモリ】
スペイン2部のレアル・サラゴサに所属するMF香川真司は、加入当初に期待されたような活躍をみせられない時期が続いている。地元紙『ヘラルド』も4日付記事で香川の置かれた厳しい現状に言及した。
ブンデスリーガやプレミアリーグでの優勝も経験するなど欧州で実績を残してきた香川は、今季開始前に加入が決定したサラゴサでビッグスターとして迎え入れられた。序盤戦ではその期待に応えるパフォーマンスを発揮し、チームも1部復帰に向けて順調なスタートを切ることに成功していた。
だがその後は徐々にトーンダウンし、低調なプレーに終わる試合が目立つようになる。コンディションも安定せず、第17節のラージョ・バジェカーノ戦は欠場。先週末のジローナ戦ではベンチに復帰したが出場機会を得られなかった。
地元紙は香川が欠場した最近2試合のサラゴサについて、攻撃陣に新たな選手たちが台頭してきたと分析。11月に緊急補強したハビ・プアドや、アレックス・ブランコ、アルベルト・ソロが好プレーを見せる一方で、香川は苦しい状況にあると述べている。
香川については「ここ数週間でパフォーマンスが低下し、ビクトル(監督)のプランから外れるまでになった」とコメント。「香川を取り戻す必要がある」「日本人選手は調子を上げ、一刻も早く最高の姿を見せなければならない」と復調を要求している。
現地時間8日に行われる次節の試合は、同じくチーム内で苦しい状況にあるMF柴崎岳のデポルティボと対戦。今季のスペイン2部を盛り上げる大物選手として期待された2人は本来の力を発揮することができるだろうか。
【了】