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日本代表、Jリーグ出場ゼロで選出、正GKはJ2から? ゴールキーパーの人材不足は深刻の一途

text by 編集部 photo by Getty Images

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日本代表に選出された中村航輔、大迫敬介、小島亨介【写真:Getty Images】

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 日本サッカー協会は4日、EAFF E-1サッカー選手権に臨む日本代表メンバーを発表。GKには小島亨介(大分トリニータ)、大迫敬介(サンフレッチェ広島)、中村航輔(柏レイソル)が選出された。

 国内組のみのメンバー構成となった今大会だが、特にGKの人材不足は顕著だ。

 日本代表での経験が最も長いのは中村。22歳で初選出後は継続的に招集され、ロシアワールドカップにも参加した。しかし、柏ではJ2降格の憂き目に遭い、今季はJ2での戦いを強いられた。今回のメンバーを見ると、正GKを務める可能性は高いが、J2でプレーしていたことには不安が覗く。

 大迫はコパ・アメリカ2019(南米選手権)で日本代表デビュー。今季はサンフレッチェ広島で正GKを務めているが、リーグ戦では不安定なプレーをみせることもしばしば。五輪世代でも正GKとして考えられており、将来性に期待したいところだが、日本代表の正GKと呼ぶには時期尚早だろう。

 今回のメンバーで第3GKと見られるのは小島亨介。U-20ワールドカップ2017では全4試合でゴールマウスを守るなど、五輪世代においては長く正GKを務めてきた。しかし、今季加入した大分トリニータでは出場機会を掴むことはできず、リーグ戦の出場機会はまだない。コパ・アメリカに続く代表招集となったが、大迫には水をあけられている状況だ。小島の招集には疑問が残る。

 JリーグのGK事情は問題が根深い。J1クラブの中で、外国籍選手が正GKを務めているクラブは8つ。20代の日本人正GKはサガン鳥栖の高丘陽平(23歳)と大迫(20歳)のみで、それ以外は30代のベテランGKという状況になっている。

 森保ジャパン発足以降、継続的に招集されている国内GKはガンバ大阪の東口順昭のみ。その東口も今年3月を最後に代表からは遠ざかっている。東京五輪に向けての強化の機会と言えど、J1で出場経験がないGKを選出した。果たしてこの決断は吉と出るのだろうか。

【了】

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