東京五輪世代の逸材
川崎フロンターレの田中碧【写真:Getty Images】
MF:田中碧(たなか・あお/川崎フロンターレ)
生年月日:1998年9月10日(21歳)
身長/体重:177cm/69kg
今季リーグ戦成績:23試合出場/1得点2アシスト
川崎フロンターレの下部組織で育った東京五輪世代の逸材。昨季はリーグ戦でわずか4試合の出場に留まった同選手であったが、プロ3年目の今季はその5倍以上となるリーグ戦23試合に出場するなどブレイクを果たしている。U-22日本代表でも主力として活躍しており、10月のU-22ブラジル代表戦では2ゴールを叩き込むなど勝利の立役者となった。来年開催される東京五輪での更なる活躍が期待される選手の一人と見ていいだろう。
身長は177cmとそれほど大柄ではないものの、ファイターとして存在感を放つことができる田中碧。激しいボール奪取から攻撃のスイッチを入れる縦パスなどにも定評がある選手で、足下の技術にも優れている。攻守においてチームにもたらすものは大きく、ここ最近はミドルシュートにも磨きがかかるなど怖さが増した。U-22ブラジル代表、そして第30節のサンフレッチェ広島戦でのゴールが、そうしたことを物語っている。
A代表のボランチはデポルティーボ・ラ・コルーニャ所属のMF柴崎岳が不動の存在となっているが、そろそろ同選手の代わりとなるプレイヤーが現れなければならない。田中は、そこに名乗り出ることができる選手の一人。来年の東京五輪はもちろんのこと、今回のE-1選手権でそのポテンシャルを確かめておきたい。
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