横浜F・マリノスの仲川輝人とマルコス・ジュニオール【写真:Getty Images】
Jリーグ史上初めて、同一チームから1シーズンに2人の得点王が生まれることになるかもしれない。横浜F・マリノスのFWマルコス・ジュニオールとFW仲川輝人の2人が得点ランキング首位に並んで最終節を迎えることになった。
30日に行われた明治安田生命J1リーグ第33節の試合で、横浜FMは川崎フロンターレに4-1の勝利。今季15得点でランキング単独首位に立っていたM・ジュニオールにゴールは生まれなかった。
一方、仲川は前半8分にチームの先制点を記録。3試合連続(出場した試合では5試合連続)となるゴールを挙げ、今季15点目でM・ジュニオールに並んでいる。
14得点で仲川と並んでいたFC東京のFWディエゴ・オリヴェイラは今節負傷交代を余儀なくされており、最終節の出場は難しいかもしれない。他には鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)とドウグラス(清水エスパルス)が首位と2点差の13点、小林悠(川崎F)、興梠慎三(浦和レッズ)、ダビド・ビジャ(ヴィッセル神戸)が3点差の12点を挙げており、最終節で複数得点を挙げれば得点王獲得の可能性もある。
仲川とM・ジュニオールがこのまま得点ランク首位で並んでシーズンを終えたとすれば、同一チームからの複数得点王はJリーグ初。過去には2006年のワシントン(浦和)とマグノ・アウベス(ガンバ大阪)、2010年の前田遼一(ジュビロ磐田)とケネディ(名古屋グランパス)、2016年のレアンドロ(神戸)とピーター・ウタカ(広島)が同点得点王となったが、同一チームの例はない。
Jリーグ以外を含めても、1チームから複数の得点王が生まれるケースは珍しい。昨季のプレミアリーグではリバプールのモハメド・サラーとサディオ・マネがイングランド初の同時得点王に輝いた。欧州5大リーグでは他に1970年のスペインで一度例があったのみだ。
また、ランキング上位選手が最終節で複数得点を挙げない限り、今季はJリーグ史上最もロースコアな得点王が誕生することになるかもしれない。過去の得点王で最も得点数が少なかったのは2010年の前田およびケネディの17得点となっている。
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