本田圭佑【写真:Getty Images】
オランダ1部フィテッセの本田圭佑は、チームの立て直しが一筋縄ではいかないと感じている。29日に行われたヘーレンフェーン戦のあと、報道陣にコメントを残した。
2点リードから逆転負けというショッキングな敗戦でリーグ5連敗となったフィテッセ。試合後にはレオニド・スルツキ監督が辞任を表明し、チームはさらに揺れている。
しかし、自身をフィテッセに連れてきたスルツキ監督がクラブを去っても、本田のフィテッセでの挑戦は終わらない。
本田はフィテッセの現状を「正直、一人で変えられる幅をチームとしてちょっと超えている」と語った。「いわゆる負のスパイラルというか。僕が行くクラブは結構そういう状況にあるケースがたくさんあったので何度も経験しているわけですけど、こういうときの特効薬はもうなく、覚悟を決めて、自分たちの長所・短所をしっかり理解して、じっと着実にやっていく」しかないと、これまでの経験から語った。
ヘーレンフェーンは2点を先行する最高のスタートだったが、それらの得点は「自信を失っているチームの延命処置みたいな感じ」であり、「よさげに見えるけど、失点したときにチームの本性が表れるというような、まさにそんな試合でしたよね」と本田は分析している。
加入して2試合を終え、自身のコンディションはどうだろうか。本田は、「ブランクはあまり感じない。実際、2試合これだけやっていて、身体も全然いけてるんで」と語った。
ただ、ヘーレンフェーン戦でのボランチ起用などについてはまだ模索中の様子。「同じことをやっていたら比較できるんですけど、もう自分が次のステージに移っているプレースタイルに変わってきているので、手応えのある部分と反省っていうのはこれまでと同様変わらないですね」と語った。
次の監督が本田に求めるものは何か。チームを立て直すために、“助っ人”である本田がすべきことは何か。恩師との早すぎる別れによって、本田の挑戦がまた増えそうだ。
(取材:本田千尋【ヘーレンフェーン】、文・構成:編集部)
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