ジュビロ磐田対名古屋グランパス
ジュビロ磐田のFW川又堅碁【写真:Getty Images】
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
ジュビロ磐田対名古屋グランパス 11月30日 14:00
注目選手
FW:川又堅碁(磐田)
ジュビロ磐田にとって、明治安田生命J1リーグ第33節の名古屋グランパス戦は残留を懸けた大一番になる。舞台はヤマハスタジアム。多くのサポーターが詰めかけると予想される試合で、果たしてどのようなパフォーマンスを見せるか。
磐田は前節、アウェイで北海道コンサドーレ札幌と対戦している。負ければ降格が確定するという状況で、磐田は26分にMFアダイウトンが先制ゴールを奪うなど幸先良いスタートを切る。しかし、試合終盤にMF深井一希に痛いゴールを許し、勝ち点3獲得目前で同点に追いつかれてしまった。
それでもドラマは待っていた。後半ATにMF荒木大吾がペナルティエリア内で倒され、磐田にPKが与えられる。これを荒木自らが沈め、土壇場で勝ち越しに成功。試合はこのまま2-1で終了している。
アウェイで貴重な勝ち点3を奪った磐田はこれで勝ち点を28にまで積み上げ、残留に向け首の皮一枚繋げる結果になった。リーグ戦直近5試合の成績は2勝1分1敗とまずまずで、チームの調子はここにきて上がっていると言えるだろう。
ただ、残留に向けて厳しい状況にあるのは変わりない。磐田は今節の名古屋戦で引き分け以下の成績に終わると、他会場の結果に関係なく降格が確定する。さらに今節で勝利を収めたとしても、16位・湘南ベルマーレがサンフレッチェ広島から勝利を奪うと、同じく降格が決定することになる。
対戦相手の名古屋は自動降格圏転落の可能性こそ残していないが、J1参入プレーオフ出場圏である16位に転落する可能性は残している。ただ、勝ち点1でも積み上げることができればほぼ残留が確定するため、当然だが磐田には全力で挑んでくるだろう。また、名古屋は現在リーグ戦2試合負けなし中。同2試合で無失点を記録するなど、調子は上がってきている。磐田にとっては厄介な相手になるだろう。
磐田の注目選手はFW川又堅碁。同選手は今季、怪我の影響でリーグ戦出場が8試合のみとなっているが、チームのエースとして決定的な仕事を果たすことが求められているのは間違いない。古巣相手から得点を奪い、チームを残留に導くことができるだろうか。