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中島翔哉欠場のポルト、劇的逆転勝利でEL決勝Tへ望みつなぐ。大怪我から復活のFWが2発

text by 編集部 photo by Getty Images

ヴァンサン・アブバカル
決勝ゴールを奪って喜びを爆発させるポルトのFWヴァンサン・アブバカル【写真:Getty Images】

【ヤングボーイズ 1-2 ポルト ヨーロッパリーグG組第5節】

 日本代表MF中島翔哉が所属するポルトは現地28日、ヨーロッパリーグのグループG第5節でヤングボーイズと対戦した。

 アウェイで未だ勝利のないポルトは、試合開始の時点でグループ最下位。開幕前の予想に反し、ヤングボーイズに敗れれば1試合を残してグループリーグ敗退の可能性があった。

 試合はいきなり動く。開始6分でヤングボーイズにフリーキックからあっさり先制を許し、ポルトはビハインドを背負う。その後も煮え切らない展開が続き、PKかと思われた接触もノーファウルと判定するなど敗戦ムードが漂い始める。

 しかし、後半も終盤に差し掛かった時間帯で大怪我から完全復活を遂げた元エースが輝いた。75分にFWヴァンサン・アブバカルが、2トップの相方だったFWムサ・マレガからの折り返しをゴールネットに突き刺して値千金の同点ゴールを奪う。

 さらに直後の79分、アブバカルがコーナーキックのこぼれ球を押し込んで2点目。土壇場での逆転ゴールにポルトのベンチメンバーもピッチに飛び出し、チーム全員で歓喜に沸いた。ゴールを決めたカメルーン代表FWは逆転弾の後、喜びすぎてユニフォームを脱いでイエローカードを受けた。昨年9月に負った左ひざ前十字じん帯断裂からの完全復活だった。

 ELのアウェイでは2連敗中だったポルトは、リードを手にするとすぐにDFジオゴ・レイチを投入して5バックで守りきる布陣にシフト。後半アディショナルタイムには相手スタッフと口論になったアシスタントコーチのヴィトール・ブルーノが一発レッドカードを受けて退場になるアクシデントもあったが、最後まで1点のリードを守って劇的な逆転勝利を飾った。

 他会場ではフェイエノールトとレンジャーズが2-2のドローを演じた。この結果、ポルトは2勝1分2敗の勝ち点7でヤングボーイズと並び、グループ3位に浮上した。

 残るは1試合。グループGは勝ち点8の首位レンジャーズから勝ち点5のフェイエノールトまで全チームに決勝トーナメント進出の可能性が残る。ポルトは最終節でホームにフェイエノールトを迎え、実力拮抗のグループリーグ突破を目指す。

【得点者】
6分 1-0 ファスナハト(ヤングボーイズ)
75分 1-1 アブバカル(ポルト)
79分 1-2 アブバカル(ポルト)

【了】

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