ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉【写真:Getty Images】
日本代表MF中島翔哉が所属するポルトは、24日にポルトガルカップの4回戦でヴィトーリア・セトゥーバルと対戦する。
注目されるのはMFマテウス・ウリベ、MFルイス・ディアス、GKアグスティン・マルチェシン、DFレンゾ・サラビアの4人に出番が与えられるかどうか。中島の起用法にも影響が出かねない。
コロンビアやアルゼンチン出身の4選手は、代表ウィークによる中断前の今月8日夜にウリベの妻の誕生日パーティーに参加。その際、深夜や早朝まで会場にいたことが参加者のSNS上での投稿により判明した。ポルトは選手たちが特別な許可がない限り23時までには帰宅しなければならない規則を設けており、規律違反があったことが明らかになった。
クラブによる事情聴取などの結果、ウリベら4選手は10日のリーグ戦・ボアヴィスタ戦でベンチ外になっていた。過去にも同様の門限破りはあったようだが、今回の4選手は代表ウィーク明けもクラブによる出場停止が継続されるのかはセトゥーバル戦に向けた焦点の1つになっていた。
やはり23日の記者会見ではこの件に関する質問も出た。しかし、ポルトを率いるセルジオ・コンセイソン監督は4選手の名前を出すことはなく、「代表チームでの活動に参加した選手たちも考慮に入れ、最高の保証を提供するイレブンを起用する。(負傷中の)ぺぺとロマーリオ・バロの例外を除き、全ての選手を招集することが可能だ」と語った。
10月の代表ウィーク明けもカップ戦だったが、当時は各国代表に合流していた主力のほとんどを温存して3部クラブと対戦した。ただ、4回戦の相手セトゥーバルは同じ1部リーグのクラブで、油断は命取りとなる。
ウリベ、ルイス・ディアスはコロンビア代表に、マルチェシンとサラビアはともにアルゼンチン代表の活動に参加していた。もし彼らがセトゥーバル戦を欠場しても、理由が規律違反によるものか、あるいはコンディション面を考慮されたのか判断するのは難しくなるだろう。出場すれば規律違反による処分は終わったと考えることができる。
ポルトガル紙『レコード』は、彼らが引き続きメンバーから外れると見ている。ただ、セトゥーバル戦の予想スタメンに中島の名前はなく、厳しい立場に変わりはなさそうだ。
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