日本代表のMF柴崎岳【写真:Getty Images】
日本代表は18日、パナソニックスタジアム吹田でキリンチャレンジカップ2019のベネズエラ代表戦に向けた前日練習を行った。
今回の親善試合には代表での経験が少ない国内組の選手も多く招集されている。森保ジャパンに主力として関わり続けてきたMF柴崎岳は「言葉で伝えることもありますけど、そういった選手たちには自分で見て、感じて(欲しい)。代表選手として力を見せていく部分は彼ら自身の課題」と述べた。
柴崎自身、強烈なリーダーシップを持って言葉で周りを動かすタイプではない。やはりプレーしている背中を見せて、日本代表としての矜持を示していく。それが彼のやり方だ。
「常に自分の力を、どんな相手にも発揮しないといけないと思っています。それがホームでもアウェイでも関係なく、常にピッチの上で存在感を出さないといけないと思っていますし、存在感を出すためにプレーするわけではないですけど、自分のプレーをしっかりとすれば自ずとそういったことになるかなと思う。
そういったプレーの安定感も含めて、試合で普通のプレーではなくて、常に突出したパフォーマンスを出せるように。周りへの影響もそうですし、これから起こり得るであろういろいろな環境に対応していくためにも、そういった精神的な準備を、個人的には積み重ねていきたいなと思います」
チームとして活動できる時間が限られている日本代表で、新しい選手たちとすぐに感覚をすり合わせていくのは難しい。もちろん1日や2日で完璧な連係を築くのは不可能だ。だからこそ、チャンスを得た選手たちには連係よりも個々の特徴を発揮してもらいたいと、柴崎は考えている。
「僕はどちらかというと、『自分がこうだから合わせてくれ』というよりは、組む相手によって自分が変わっていくという考え方が強い」という柴崎には、「常に突出したパフォーマンスを出せるように」心がけつつ、周りのサポートも求められることになる。
「1日や2日で連係が出来上がるわけではないので、誰しもが通る道だと思いますけど、そういったチャンスをモノにできるか。試合に出たときの選手個人の問題で、これからも呼ばれるかどうかはそれ(チャンスをもらった時のパフォーマンス)しだいだと思う」
日本代表は昨年11月にもベネズエラ代表と対戦し1-1で引き分けている。今回メンバーが入れ替わった中で勝利を掴み取れれば、それはチームとしての総合力が向上している証明にもなる。そして代表での経験が少ない選手たちもプレーでアピールできれば、ベネズエラ戦はこれまで以上の競争を喚起する絶好の機会になるだろう。
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