日本代表に初招集された大分トリニータのFWオナイウ阿道【写真:Getty Images】
日本代表は17日、パナソニックスタジアム吹田で19日に予定されているベネズエラ代表との国際親善試合に向けて練習を行った。
大分トリニータの一員としてJ1リーグ戦で10得点を挙げ、FWオナイウ阿道は日本代表から初招集を受けた。3年前のリオデジャネイロ五輪では年上の選手たちが多い中でもメンバー候補に残り続け、最終的にはバックアップメンバーに。あの頃以来となるサムライブルーのユニホームだ。
「やっぱりゲームとかの形になると、みんなのレベル(の高さ)とかを改めて感じますし、外で見ているのと中で一緒にやるのとでは全然違うなと感じました。基本的に止める・蹴るの質だったり、判断がいいなと感じたし、そこから出てくるパスの質も違いを感じました」
海外組の選手も多く、普段のJリーグでは味わえない質の高さからオナイウは大いに刺激を受けているようだ。その中で、自分の持ち味をどう出していくか。「ゴール前で得点に絡むプレーと、攻撃の起点になるプレーをどんどん増やしていきたい」という24歳は「結果」の重要性を実感している。
「一番は結果だと思うし、試合で使ってもらえた時にゴールやアシスト、ゴールに関わるプレーをどれだけできるかが前線の選手の仕事だと思う。それをどれだけできるか、どれだけ質の高いものを見せられるかが大事。そこは練習から自分に言い聞かせながらやりたいと思います」
リオデジャネイロ五輪代表候補として将来を嘱望されていながら、その後のオナイウはジェフユナイテッド千葉から浦和レッズへの移籍で出番を失い、レノファ山口への期限付き移籍も経験した。ようやく今季、再び期限付き移籍してきた大分で初めてJ1でフルシーズン主力として戦い、才能が開花し始めている。
オナイウは「日本代表はサッカーをやっている人間全員が目指しているところだと思うので、この責任感と喜びを感じながらプレーできたらいい」とも語り、「ここがスタートにできるようにどんどん上を目指していきたい」とモチベーションにあふれている。
前線の1トップは今回不在のFW大迫勇也をはじめ、国内組にもライバルは多いが、その中で出場機会を掴み取ってアピールできるだろうか。ベネズエラ戦のようなチャンスが次にいつ訪れるかはわからない。
(取材:元川悦子【大阪】、文・構成:編集部)
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