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U-22日本代表、オーバーエイジはどこに使う? コロンビア戦で露呈した不安なポジション

text by 編集部 photo by Getty Images
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U-22日本代表のMF中山雄太【写真:Getty Images】

【U-22日本代表 0-2 U-22コロンビア キリンチャレンジカップ2019】

 キリンチャレンジカップ2019のU-22日本代表対U-22コロンビア代表戦が17日に行われ、日本はホームで0-2の敗戦を喫した。

 3-4-2-1の布陣で臨んだU-22日本代表だったが、トランジションで劣勢に立ち、DFラインはずるずる後退。攻守は前線の3人と後方の7人で分断され、相手に易々とシュートに持ち込まれていた。

 堂安律、久保建英、板倉滉といったA代表経験のある選手たちは、デュエルの局面でも互角以上の働きを見せていた。しかし、それ以外の選手は明らかに後手を踏んだ。

 東京五輪本大会では、3名のオーバーエイジ(OA)枠が認められている。前回のリオデジャネイロ五輪ではDF塩谷司、DF藤春廣輝、FW興梠慎三の3選手が、ロンドン五輪ではDF徳永悠平、DF吉田麻也の2選手がOAとして出場している。

 この試合では、DF町田浩樹、DF渡辺剛、MF田中碧といったJ1で上位争いを演じているクラブの選手が軒並み不参加。代わって出場した選手たちは、芳しくないパフォーマンスに終始した。東京五輪で金メダルを目指すチームにとっては、OA枠の活用が結果を左右する要因のひとつになるだろう。

 3バックには冨安健洋がいるが、OAで吉田麻也が入れば頼もしさを増す。国際Aマッチ100試合出場を果たした吉田と冨安はA代表でもコンビを組んでおり、連係面での不安はない。さらに、A代表にも継続して選出されている板倉が3バックに入れば、安定感は格段にあがるだろう。

 センターハーフで先発した中山雄太と田中駿汰は不安を露呈した。この年代には田中碧、齊藤未月といった選手も控えているが、的確なポジショニングでスペースを支配できるMFが必要とされる。A代表でもウィークポイントになりがちなポジションではあるが、柴崎岳、橋本拳人といったOA枠の使用も視野に入るだろう。

 最前線には上田綺世が先発し、後半は小川航基が起用された。上田はシュート0に終わり、小川は後半にGKとの1対1の決定機を外すなど、両選手とも結果を残すことはできなかった。とはいえ代役となる候補も見当たらず。A代表では大迫勇也、永井謙佑、鈴木武蔵、鎌田大地らが起用されている。彼らの力を借りる必要があるかもしれない。

 GK大迫敬介は2失点目のシーンで、相手のシュートを弾きながらも後逸してしまった。1つのミスがクローズアップされてしまうポジションなだけに、1プレーが命取りになる。今シーズンの実績でいえば、大迫はこの世代では抜きんでている。所属クラブも含めて、今後のパフォーマンスに注目だ。

 久保、堂安に加えてシャドーには三好康児、食野亮太郎、安部裕葵が高いレベルで争い、両ウイングバックには、この日出場がなかった橋岡大樹や、招集されていない杉岡大暉などもいる。総合的に考えると、DFとセンターハーフにOA枠を使うのが良いと言えるだろう。

(文:編集部)

【了】

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