コロンビア代表のハメス・ロドリゲス【写真:Getty Images】
2014年にブラジルで開催されたFIFAワールドカップ。準決勝でホスト国ブラジルに歴史的大勝を飾ったドイツがそのまま優勝を飾る結果となったが、個人として最も輝いた選手の一人がコロンビア代表のMFハメス・ロドリゲスだった。
最終的に計6得点を挙げて大会得点王に輝いたハメスには、日本代表も苦い思いを味わわされた。グループリーグ敗退を宣告される結果となった最終節のコロンビア戦、90分にダメ押しの4点目を奪ったのがこの男だった。
コロンビアがその勢いのまま迎えた決勝トーナメント1回戦はウルグアイ代表との南米対決。前半28分にハメスが決めた先制点はワールドカップの歴史に刻まれるスーパーゴールのひとつとなった。ペナルティーアーク手前で浮き球を胸トラップしたハメスはそのまま左足を振り抜き、完璧な軌道を描いたボールはクロスバー下部を叩いてネットに収まった。
このゴールはサッカー界の年間ベストゴールに贈られる「FIFAプスカシュ賞」も受賞している。大会後にはモナコからレアル・マドリーへの移籍も実現させ、ハメスにとってキャリアの大きな飛躍にも繋がる大会となった。
だが本人にとっては、ウルグアイ戦のボレー弾が必ずしもベストゴールというわけではなかったようだ。「個人的には、ディフェンスをかわしてループシュートで入れた日本戦のゴールが気に入っているよ」とプスカシュ賞受賞後に『FIFA.com』に語っていた。