「オーバーエイジなしではやっていけない」
――日本代表は三好康児、原輝綺を入れ、4-2-3-1に布陣を変えましたが、あまり攻撃の形は作れていません。
「日本はオーバーエイジなしではやっていけないね。ディフェンスリーダーの立田はブロックを押し上げる仕事はできていない。冨安(健洋)はどうかわかりませんが、ロンドン五輪の吉田(麻也)選手だったら違ってましたね」
――その違いがこの試合では明らかになっていますね。
「このチームはユニフォームと同じようにまだ青いです。海外組はそれなりにテンポを上げようとするし、デュエルにも積極的に身体を張っていますよ。でも周りの選手はそれを見ているだけ」
――左サイドバックに入った原選手が抜かれてピンチを招きました。
「いまの局面、ベンチから『飛び込むな!』と言われているのか分かりませんが、せめてもっと低い姿勢でチェックをいれるべきです。足下を抜かれたのは、足が止まっていたからです」
――3対1の数的有利でしたからね。
「サポートがいるので、思い切って行ってもいい。これも育成に関わる(戦術的な)判断ミスですね。」
――選手によって差が生まれているということでしょうか。
「板倉選手、久保選手、堂安選手は、ぜったいにチェックまで行くよ。国内組はチェックに行かずに、止まっちゃう。ファウルが怖いのか、あるいは間に合わないと判断しているのか。20年前と変わっていない。(アーセン・)ヴェンゲルも言っていました」
――堂安選手と交代で入った食野亮太郎も、積極的なプレーを見せています。
「ファイティングスピリットが国内組と全然違う。別格です。日本は温室だからかな? わからないけど」
【次ページ】「森保監督は聡明なので、きっとわかっている」