アシストランキング1位の男
ベガルタ仙台のDF永戸勝也【写真:Getty Images】
DF:永戸勝也(ながと・かつや/ベガルタ仙台)
生年月日:1995年1月15日(24歳)
今季リーグ戦成績:26試合出場/2得点8アシスト
ベガルタ仙台は現在の明治安田生命J1リーグで残留争いを強いられるなど苦戦しているが、そんな同クラブにおいて輝きを放っているのがDF永戸勝也だ。法政大学を卒業後、2017年に仙台へと加入した同選手は、プロ1年目のシーズンでリーグ戦17試合0得点3アシストという成績だったが、翌2018シーズンは同29試合で3アシストの成績を残すなど主力に定着。そして、今季は現在までにリーグ戦26試合出場を果たしており、2得点8アシストの数字を残している。8アシストはヴィッセル神戸のFW古橋亨梧と並んでリーグトップとなる。
永戸の特徴は積極的な攻め上がりから放たれる精度の高いクロスやパンチ力のあるミドルシュート。サイドを90分間動き続けることができるタフさも兼ね備えており、攻守両面でハードにプレーする姿勢を失うことがない。仙台では主に左のサイドバックで出場しているが、1列前の左サイドハーフや場合によっては3バックの一角を務めることができるなど、プレーの幅も広がっている。まだ24歳と今後の成長にも期待できる存在で、今季の好調ぶりを見ても代表初招集を受けても不思議ではないだろう。
日本代表の左サイドバックは長友佑都が健在で、その座は不動のものとなっている。同選手と比べると永戸は経験値が浅く、そういった部分はどうしても劣るが、クロスの精度やダイナミックな攻め上がりはベテランDFにも負けないものがあるだろう。利き足が左のサイドバックも日本では稀有な存在。やはり見てみたい選手だ。
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