山口瑠伊【写真:Getty Images】
スペイン2部第14節のエストレマドゥーラ対ジローナ戦が現地時間3日に行われ、アウェイのジローナが3-1で勝利を収めた。エストレマドゥーラのGK山口瑠伊はこの試合に先発してスペイン2部デビューを飾った。
昨季エストレマドゥーラのBチームで活躍をみせ、今季からトップチームに引き上げられた山口。これまでベテランのレギュラーGKカストがゴールを守り続け、山口はベンチで出場機会を待ち続けていたが、ついに待望のトップチームデビューの時が訪れた。
だが前半17分にはロングレンジからの直接FKでMFアレックス・グラネルに頭上を抜かれてしまい失点。35分には相手のシュートをセーブしたが、中途半端に小さく弾く形となったボールをFWクリスティアン・ストゥアニに頭で押し込まれてしまった。後半にはエストレマドゥーラが1点を返したが、ジローナはカウンターからFWホナタン・ソリアーノが3点目を奪って突き放し、そのまま勝利を収めた。
スペイン紙『アス』はこの試合について、「山口が道を容易にした」とのタイトルで報道。「2部デビュー戦となったエストレマドゥーラのGKの2つのミスがジローナ勝利への道を開いた」と述べ、日本人GKがこの試合の“戦犯”だったという評価を下している。採点も両チームを通して単独最低点となる「0」がつけられた。
『マルカ』紙も同様に、「山口がジローナを“喜ばせる”」とマッチレポートにタイトルをつけ、GKのミスが勝負のポイントになったことを強調。「エストレマドゥーラの監督は日本の山口瑠伊の起用に賭けたが、結果はあまり良いものではなかった」と述べている。
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