グレミオに所属するFWぺぺ。ポルト移籍なら「ぺぺ」は2人目に…【写真:Getty Images】
ポルトで出場機会の確保に苦しむ日本代表MF中島翔哉に、強力な新ライバルが現れるか。
ポルトガル紙『レコード』は、ポルトがブラジルの名門グレミオに所属するFWぺぺの獲得に関心を示していると報じた。
ぺぺは世界遺産「イグアスの滝」で有名なブラジル内陸部の都市フォス・ド・イグアス出身の22歳で、2016年からグレミオに所属している。今季はブラジル全国選手権1部で24試合に出場して6得点1アシストを挙げている右利きの左ウィングだ。
この成績は今夏のコパ・アメリカで一躍スターダムを駆け上がったグレミオの同僚でブラジル代表のFWエヴェルトンが残しているリーグ戦22試合出場10得点4アシストに匹敵しうるもので、当然ながら欧州各国のクラブから注目を集めている。
ぺぺは世代別代表歴もなく、市場価値も現状90万ユーロ(約1億1000万円)程度ということもあり移籍市場で人気銘柄になりうる。現時点ではポルトの他、パリ・サンジェルマンやローマも獲得を検討しているようだ。
これらのクラブはぺぺの獲得に市場価値を大きく上回る1000万ユーロ(約12億円)を用意しているとされるが、2022年まで契約を残すグレミオ側に安売りするつもりはない。
ブラジル『グローボ・エスポルチ』によれば、同クラブのホミウド・ボルザン会長は「私は全く知らない。オファーはないし、完全存在しない問題」とぺぺの移籍を否定しているとのこと。
もしブラジルのシーズンがひと段落する冬の移籍市場でポルトが動けば、中島にとってはブレイク中のコロンビア代表FWルイス・ディアスとともに強力なライバルとなりうる。ただ、1000万ユーロは倹約家のポルトにって安い買い物ではなく、移籍金の高騰が避けられなければ争奪戦から手を引くことも考えられるだろう。
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