清水エスパルス対ジュビロ磐田
清水エスパルスのFWドウグラス(左)とジュビロ磐田のMFアダイウトン(右)【写真:Getty Images】
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
清水エスパルス対ジュビロ磐田 11月2日 14:00
注目選手
FW:ドウグラス(清水)
MF:アダイウトン(磐田)
2日、明治安田生命J1リーグでは清水エスパルスとジュビロ磐田によるリーグ戦通算50回目となる「静岡ダービー」が開催される。舞台は清水の本拠地であるIAIスタジアム日本平だ。
ホームでダービーマッチを迎えることができる清水は前節、サンフレッチェ広島と対戦している。31分にFWドウグラスが先制弾をマークするなど上位チーム相手に堂々たる戦いぶりを見せた清水であったが、後半に入るとペースは広島へ。すると54分にMF川辺駿、80分にFWドウグラス・ヴィエイラに得点を奪われ逆転を許す。試合はそのまま終了し、清水は勝ち点を獲得することができなかった。
清水はこれでリーグ戦2連敗。順位は13位となっているものの、プレーオフ出場圏となる16位・湘南ベルマーレとの勝ち点差はわずか「4」。このまま勝ち点を取り損ねる状況が続くと、自動降格圏転落も十分あり得ると言える。今節の相手は最下位の磐田。勝利が欲しいライバルマッチだが、ここでの3連敗だけは避けたいところだ。
対する磐田は前節、サガン鳥栖との残留争い直接対決に挑んでいる。12分にMFイサック・クエンカに先制弾を許すなどいきなりビハインドを背負った磐田であったが、FWルキアンの得点で前半のうちになんとか同点に追いつく。67分にはFW金崎夢生に追加点を許したが、84分にMFアダイウトンが同点弾を叩き込むなど90分間粘り強さを見せ、ドローで試合を終えている。
ただ、やはりホームで勝ち点3を奪えなかったのは痛かった。17位の松本山雅がここ最近のリーグ戦で3試合負けなしとしており、勝ち点差は「7」にまで広がっている。残留へ向けては厳しい状況だ。
また、磐田が今節の清水戦に敗れ、同節で湘南、鳥栖、名古屋グランパスの3クラブが勝利を収めると、磐田は残り試合すべて勝利を挙げたとしても最高で16位までしか順位を上げることができない。厳しい状況にあることに変わりはないが、清水戦で勝ち点3を奪うことは絶対条件だと言えるだろう。
清水と磐田。お互いにこの試合が残留へ向けての分かれ道になるといっても過言ではないだろう。ダービーマッチということもあり、両チームともに勝利への執念はいつも以上に強いはずだ。
清水の注目選手はFWドウグラス。同クラブの絶対的エースは現在リーグ戦で3試合連続ゴール中と調子がよく、得点ランキングでも2位につけるなどさすがの存在感を放ち続けている。今節の磐田戦でも決定的な仕事を果たすことが求められるだろう。
磐田の注目選手はMFアダイウトン。同選手は前節、途中出場ながらもピッチ上で大きく躍動し、チームを窮地から救い出す同点弾をマークするなど輝きを放った。縦への推進力と圧倒的なパワーを誇るアダイウトンの存在は清水にとっても脅威となるはず。最下位に沈むチームに光をもたらしたい。