ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉【写真:Getty Images】
ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉は、現地30日に行われたポルトガル1部リーグ第9節のマリティモ戦に1点ビハインドの63分から途中出場した。しかしチームを勝利に導くことはできず、1-1の引き分けに終わっている。
ポルトガルメディアの採点は下位クラブ相手に勝ち星を落としたポルトの選手たちに辛口だった。ほとんどの選手に「5」以下のスコアがつけられ、特に攻撃陣への評価が低くなっている。
中島も例外ではない。『ア・ボラ』紙は、同じく途中出場だったFWゼ・ルイスと並ぶチーム最低タイの「4」を中島につけた。寸評でも「日本人への賭けは機能しなかった。(相手の)バランスを崩すような瞬間はほんの少ししかなかった」と辛辣だった。
ベンチスタートだった中島は、DFチャンセル・ムベンバに代わって途中出場。4-2-3-1から3-5-2へのシステム変更にともない、2列目のシャドーの位置に入ったが、マリティモに猛攻を仕掛けるポルトの中にあって、効果的な形でボールを触る機会はほとんどなかった。
また『オ・ジョーゴ』紙も、チーム内最低タイの「4」を中島につけている。寸評でも「チキーニョ・ソアレスとゼ・ルイスがペナルティエリアの中にいたため、彼はワイドに広がってクロス上げようとする、あるいはファイナルサード(ピッチ上の相手ゴール側3分の1)で均衡を破るプレーが必要だった。しかし、この日本人はそのどちらもできなかった」と酷評された。
他紙と違い5点満点の『レコード』紙は中島に「1」をつけた。背番号10の日本代表は、ここのところ途中出場が続いているものの、限られた時間の中で満足なアピールができていない。一方でライバルのFWルイス・ディアスはゴールを量産している。監督からの信頼を高めて出番を増やすため、中島もできるだけ早くリーグ戦やヨーロッパリーグでの初ゴールを奪いたいところだ。
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