U-17日本代表の若月大和【写真:Getty Images】
ブラジルで開催中されているFIFA U-17ワールドカップで、U-17日本代表はオランダとの初戦に3-0の快勝を飾った。国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトは29日付で、その勝利の立役者となったFW若月大和のコメントを伝えている。
アジア王者と欧州王者が初戦で激突した一戦は「最も楽しみにされていた試合のひとつ」とFIFA。結果は「サプライズ」だったとしながらも、「素早い組み立てとワールドクラスのテクニックで何度もオランダの守備を圧倒していた」と日本の戦いぶりを称賛している。
その若き日本代表の中でも若月の活躍は際立っていた。チームの1点目と2点目を、いずれもエリア内に鋭く抜け出しての右足シュートで記録。さらに3点目となった西川潤のPKに繋がるオランダのハンドも誘発した。
「オランダはグループで一番手強い相手だと分かっていました。だからこそ勝てたことの意味は大きいです」と若月はコメント。現地時間30日に行われる次節のアメリカ戦に向けては「アメリカは初戦に敗れていますので、僕らよりもプレッシャーがあると思います」と見通しを述べている。
将来的にプレミアリーグへの挑戦を夢見ているという若月は、憧れの選手としてバルセロナのFWリオネル・メッシとパリ・サンジェルマンのFWキリアン・ムバッペの2人を挙げた。「メッシは信じられないようなテクニックとドリブルスキル。ムバッペはスピード」がその理由だと説明している。
メッシとムバッペはU-17ワールドカップで得点を挙げるどころか出場もしていなかったため、「その点では彼はすでに憧れの選手を越えた」とFIFA。「未来がどうなるかは分からないが、若月は素晴らしいスタートを切った」と日本の若武者を称えている。
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