ポルトを率いるセルジオ・コンセイソン監督【写真:舩木渉】
日本代表MF中島翔哉が所属するポルトは、27日にファマリカンとのリーグ首位攻防戦に挑む。今季の大きな山場になるかもしれない一戦に向けた26日の記者会見の様子をポルト公式サイトなどが伝えた。
ポルトガルリーグでは例年ポルト、ベンフィカ、スポルティングCPのいわゆる「3強」が順位表の1位から3位までを埋めるが、今季は様子が違う。なんと7節終了時点で首位に立っていたのは、昇格組のファマリカンだった。
ベンフィカやポルトがすでに1敗を喫している中、ファマリカンは未だ無敗を貫く。監督交代などもあって低迷中のスポルティングCPも破った。ほとんど無名の選手たちばかりのチームがポルトガルに大旋風を巻き起こしている。
ポルトを率いるセルジオ・コンセイソン監督も、26日に行われた記者会見の中で「(ファマリカンの)ジョアン・ペドロ・ソウザ監督は本当に素晴らしい仕事をしている。誰も今の順位にいることを期待していなかった、センセーションチームだ」と絶好調の対戦相手に賛辞を送った。
とはいえポルトとて勝利を譲るつもりはない。勝てば首位に立てる可能性のある大一番に向け、指揮官は「我々は、非常にしっかりとした組織が整備された前向きで質の高いチームに対し、勝ち点3を獲得するためにピッチに立つ」と強調した。
「勝ち点3こそが重要だ。なぜなら我々は特定の試合が最も重要だと考えたことはないから。シーズン終了時、5月には優勝を祝うため、2位のクラブよりも1ポイントでも多くあればいい。我々は、これまで長く自分たちがいた順位表のトップに飛び上がりたい。そこは我々の場所だ」
新興クラブにリーグの覇権は渡さない。ファマリカン戦は勝利だけでなく、ポルトが盟主としてのプライドを示すためにも重要な一戦となる。そして今季最も厳しく、難しい試合になることも間違いない。
【了】