敬礼するイスタンブール・バシャクシェヒルの選手たち【写真:Getty Images】
【イスタンブール・バシャクシェヒル 1-0 ヴォルフスベルガーAC ELグループリーグJ組第3節】
ヨーロッパリーグ(EL)グループリーグJ組第3節、イスタンブール・バシャクシェヒル対ヴォルフスベルガーACの試合が現地時間24日に行われた。イスタンブールが1-0の勝利をおさめている。ただ、この試合中にイスタンブールの選手たちが敬礼したことが問題視されていると、24日に独紙『フランクフルター・アルゲマイネ』が報じた。
試合開始して78分にイスタンブールのイルファン・カン・カーヴェチが先制点を決める。すると、トルコ人のカーヴェチやボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表のエディン・ビシュツァ、元ブラジル代表のロビーニョなど複数の選手が敬礼ポーズでゴールを祝福した。
この行為が、トルコ政府の軍事行動を支持する姿勢を示しているのではないかと物議になっている。サッカーの試合において政治的主張を行うことは禁じられており、イスタンブールで開催される今季チャンピオンズリーグ(CL)決勝の開催を剥奪すべきだという声が強まるかもしれない。
事の発端は、10月9日にトルコ軍が隣国シリアとの国境を越え、クルド人勢力に対する軍事作戦を開始したことにある。そんな中で、EURO2020予選のトルコ対アルバニア戦では、トルコ代表の選手たちが軍隊式の敬礼で勝利を祝った。また、フランス戦でも、トルコ代表の選手たちは得点後に同様の敬礼ポーズを取っている。この事態を受けて欧州サッカー連盟(UEFA)が調査に乗り出していた。
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