ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉【写真:Getty Images】
【コインブロエス 0-5 ポルト タッサ・デ・ポルトガル3回戦】
タッサ・デ・ポルトガル(ポルトガルカップ)の3回戦が現地19日に行われ、中島翔哉が所属するポルトは3部のコインブロエスと対戦した。
格下相手ということもあり、ポルトは先発メンバーに普段出場機会の少ない選手たちを多く起用した。アルゼンチン代表DFレンゾ・サラビアやセネガル代表MFママドゥ・ルーム、コンゴ民主共和国代表DFチャンセル・ムベンバのほか、DFジオゴ・レイチ、MFブルーノ・コスタ、GKジオゴ・コスタといった生え抜きながら控えに甘んじる選手たちにチャンスが与えられている。中島はベンチスタートだった。
控え組中心とはいえポルトは序盤から力の差を見せつける。6分、右サイドからのロングボールをFWチキーニョ・ソアレスが頭で逸らし、こぼれ球を逆サイドから走り込んでいたFWルイス・ディアスが押し込んで先制ゴールを奪う。
さらに直後の8分、ゴール前中央でボールを持ったFWファビオ・シルバが相手を引きつけてスルーパス。今度はソアレスが落ち着いてシュートを流し込み、リードを2点に広げた。
コインブロエスを圧倒するポルトは止まらない。12分にはコーナーキックの流れから相手のクリアミスを見逃さず、ゴール前まで上がっていたムベンバが押し込んで3点目。序盤だけで大量リードを奪った。
その後も相手にほとんど何もさせず試合を支配したポルトは、3-0で前半を終える。後半もポルトのペースは変わらない。68分にはソアレスのスルーパスに抜け出したルイス・ディアスが自身2点目となるゴールを挙げて、リードをさらに広げた。81分にはファビオ・シルバが17歳3ヶ月でクラブ史上最年少記録となるトップチーム初ゴールを奪い、最終スコア5-0で貫禄の大勝を収めた。
交代でもポルトは負傷から復帰した選手を積極的に起用し、MFロマーリオ・バロ、MFセルジオ・オリヴェイラ、FWヴァンサン・アブバカルの3人が久々に元気な姿を見せた。そのため中島に出番は訪れなかった。
とはいえ心配はない。ポルトのセルジオ・コンセイソン監督はコインブロエス戦に向けた前日記者会見で「代表に行っていた選手たちは出場時間の長さや、移動にどれだけ要したかを見なければならない」と述べていた。ポルトガルから一度日本に戻り、タジキスタンを経由して帰還したばかりの中島は温存されたと見るのが自然だろう。
ポルトはコインブロエス戦から21日間で7試合をこなす怒涛の連戦に突入する。24日にはヨーロッパリーグのレンジャース戦、27日にはファマリカンとのリーグ首位攻防戦が予定されており、中島にはこう行った重要な試合で再び出番が与えられるはずだ。
【得点者】
6分 0-1 ルイス・ディアス(ポルト)
8分 0-2 チキーニョ・ソアレス(ポルト)
12分 0-3 チャンセル・ムベンバ(ポルト)
68分 0-4 ルイス・ディアス(ポルト)
81分 0-5 ファビオ・シルバ(ポルト)
【了】