ジュビロ磐田対サガン鳥栖
ジュビロ磐田の大南拓磨(左)とサガン鳥栖の豊田陽平(右)【写真:Getty Images】
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
ジュビロ磐田対サガン鳥栖 10月19日 15:00
注目選手
DF:大南拓磨(磐田)
FW:豊田陽平(鳥栖)
明治安田生命J1リーグ第28節を終えた時点で最下位に沈むジュビロ磐田がホームに同16位のサガン鳥栖を迎えるこの一戦。お互いに目標である残留を果たす上で、大きな意味を持つゲームとなるだろう。
磐田は前節、ホームで横浜F・マリノスと対戦している。序盤こそ勢いよく相手に挑んでいたホームチームであったが、徐々にペースを握られると30分にオウンゴールで先制点を献上。試合終了間際の87分にはFW仲川輝人にも得点を与えてしまい、0-2の完封負けを喫することになった。
前々節の大分トリニータ戦でフェルナンド・フベロ監督体制の下、初勝利をもぎ取っていた磐田であったが、その勢いを継続して発揮することができなかった。さらに前節は同じく残留を争う鳥栖がFC東京に2-1、松本山雅FCがベガルタ仙台に1-0で勝利したことで、上との勝ち点差がさらに離れてしまう結果となった。磐田の今後の日程を見てみても、FC東京や北海道コンサドーレ札幌、ヴィッセル神戸ら難敵との対戦が多く残っており、いよいよ残留へ向けては厳しい状況となってきた。今節の相手は同じく残留を争う鳥栖となるが、ここで勝ち点3を奪えなければ降格の可能性はグッと高まってしまうだろう。
一方の鳥栖は前節、ホームでFC東京と対戦している。49分にMF三田啓貴に先制を許してしまった鳥栖だが、86分にFW豊田陽平の得点で追いつくと、95分にはDF金井貢史が値千金の勝ち越し弾をマーク。判定に助けられた部分もあったかもしれないが、ホームで上位陣から勝ち点3を奪えたことは何より大きな結果となった。
これでリーグ戦2試合無敗とした鳥栖は、勝ち点を31まで積み上げた。残留圏となる15位の湘南ベルマーレとは勝ち点でも得失点差でも並んでおり、早ければ今節にもJ1参入プレーオフ出場圏内から脱出することは可能だろう。今節はアウェイということで難しい試合になることが予想されるが、残留を争う磐田をさらに突き放し、下位脱出を目指したい。
磐田の注目選手はDF大南拓磨。同クラブの若き守備の要である大南は、ここ最近好調を維持している鳥栖の攻撃陣をどこまで抑えられるかに注目が集まる。パワープレーを得意とする豊田もコンディションの良さは明らかで、彼をどこまで封じられるかもポイントとなるはずだ。
対する鳥栖の注目選手はFW豊田陽平。前節にチームを救う同点弾を叩き出した元日本代表ストライカーは、短い出場時間でもその怖さを存分に引き出せる存在だ。ボックス内での強さは今も健在で、相手にとっては厄介な人物になる。前節のFC東京戦同様、今節の磐田戦でもゴールネットを揺らし、チームに勝ち点3を届けることはできるか。