北朝鮮代表対韓国代表【写真:Getty Images】
カタールワールドカップ・アジア2次予選グループリーグH組第3節、北朝鮮代表対韓国代表の試合が15日に金日成スタジアムで開催され、0-0の引き分けに終わった。サッカー中継は実施されなかったが、予定されていた録画中継もなかったようだ。18日に韓国紙『朝鮮日報』が報じている。
国際サッカー連盟(FIFA)主催の国際Aマッチとしては異例の中継なし。韓国代表のファンやテレビ関係者、取材陣はスタジアムに入場することが許されず、選手たちは韓国から中国を経由して北朝鮮入りしている。それだけでなく、当初は北朝鮮の大応援団が5万人収容のスタジアムを埋め尽くすと考えられていたが、どちらのチームのファンもいない無観客試合となっていた。録画映像に関しては、韓国代表が北朝鮮から出るときに渡されたとの情報もある。
しかし、同紙によると、現地時間17日の午後にKBSで放送される予定だった録画中継が実施されなかったとのこと。その理由は、技術的な問題にあったようだ。アスペクト比は過去のブラウン管テレビで使用されていた4:3。解像度もSD級で、現在の放送規格であるアスペクト比16:9、HD、1280X720または1920X1080ピクセルに適合せず。さらに放送するレベルにない劣悪な映像だったという。政府陰謀説まで浮上したため、大韓サッカー協会は試合映像上映会に記者を招待して、録画中継中止の経緯を説明したようだ。また、後日編集して、韓国ファンにも映像を公開する方針である模様。
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