ジョーダン・ヘンダーソン【写真:Getty Images】
29歳のイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが、ブルガリアファンから人種差別行為を受けながらも試合を継続した理由について明かした。15日に英紙『ガーディアン』が報じている。
欧州では試合中の人種差別行為が多発しており、国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)は問題視していた。イングランド代表も断固とした態度で人種差別問題に立ち向かうため、人種差別行為が継続する場合は試合放棄も検討することを明らかにしている。そして迎えたブルガリア対イングランドの試合では、ブルガリアファンがラヒーム・スターリングなどのイングランドの選手に対し人種差別を意図するチャントを歌っていたとされ、試合放棄には至らなかったが、2度も試合が中断する場面があった。
同紙によると、ハーフタイム中に選手たちを交えて試合放棄を検討したという。しかし、試合は最後まで行われた。ヘンダーソンは「もちろん、僕たちはその状況にハッピーではなかった。2019年にそれが起きていいことではないし、非常に残念なことだよ。それと同時に、僕たちはチームとして上手くやれると感じていた。僕たちは話し合い、試合続行することを決断したんだ。なぜなら、僕たちがここで逃げてピッチを去れば、彼ら(ブルガリアファン)の勝ちになってしまう。彼らは痛い目にあう必要があったし、彼らのチームをピッチで倒したかったんだ」と答えている。
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