プラメン・イリエフ【写真:Getty Images】
ブルガリア1部のルドゴレツに所属する27歳のブルガリア代表GKプラメン・イリエフが、イングランド代表が人種差別問題に関して過剰反応していると非難した。15日に英紙『ガーディアン』が報じている。
欧州では試合中の人種差別行為が多発しており、国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)は問題視していた。イングランド代表も断固とした態度で人種差別問題に立ち向かうため、人種差別行為が継続する場合は試合放棄も検討することを明らかにしている。そして迎えたブルガリア対イングランドの試合では、ブルガリアファンがラヒーム・スターリングなどのイングランドの選手に対し人種差別を意図するチャントを歌っていたとされ、試合放棄には至らなかったが、2度も試合が中断する場面があった。
しかし、イリエフは「正直なところ、今日のブルガリアファンは行儀良かったと思う」とし、ファンの人種差別行為を否定。さらに「イングランドの選手たちは少し過剰反応している。彼らや僕たちに対しての汚い言葉は聞こえなかったよ」と答えている。
なお、ブルガリアのボイコ・ボリソフ首相は人種差別行為を問題視し「ブルガリアは世界で最も寛容な国家の一つであり、異なる民族や宗教的背景を持つ人々が平和に共存しているが、人種差別と関係があることは容認できない」とコメント。ブルガリアサッカー連合のボリスラフ・ミハイロフ会長に退任命令を下していた。UEFAも人種差別行為に関する調査に乗り出している。
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