ジャンニ・インファンティーノ会長【写真:Getty Images】
カタールワールドカップ・アジア2次予選グループリーグH組第3節、北朝鮮代表対韓国代表の試合が15日に金日成スタジアムで開催され、0-0の引き分けに終わった。試合は異様な光景の中で行われたが、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長も予想外だったようだ。15日に米紙『タイム』が報じている。
国際サッカー連盟(FIFA)主催大会としては異例となる韓国国内でサッカー中継なし。韓国代表のファンやテレビ関係者、取材陣はスタジアムに入場することが許されず、韓国から中国を経由して選手たちは北朝鮮入りしている。一方、インファンティーノ会長だけはチャーター機に乗って直接、北朝鮮入りしていた。当初、北朝鮮の大応援団が5万人収容のスタジアムを埋め尽くすと考えられていたが、どちらのチームのファンもいない無観客試合となっていた。
インファンティーノ会長は「このような歴史的な試合でスタジアムが一杯になるのを楽しみにしていたが、スタンドにファンがいなかったことに失望した。我々もこれに驚いたし、サッカー中継に関連するいくつかの問題と外国人ジャーナリストのビザとアクセスの問題にも驚いた」と語り、予想外の出来事であったことを明かしている。
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