日本代表のMF南野拓実【写真:田中伸弥】
日本代表は現地13日、タジキスタンの首都ドゥシャンベ市内で非公開練習を行なった。
取材に応じるMF南野拓実には自信がみなぎっているようだった。感覚が研ぎ澄まされているのだろうか、精悍な顔つきで質問に答えていく。日本代表戦では9月から3試合連続ゴール中、所属するレッドブル・ザルツブルクでもチャンピオンズリーグ(CL)のリバプール戦で1ゴール1アシストを記録した。まさに絶好調なのだ。
「FWはやっぱりゴールが入ってくると、シュートへの動きがスムーズになったりとか、迷いのないゴールに向かっていくプレーが増えてくるもの。そういうところはやっぱり調子のいい時、今も自分はいい形でできている部分はあると思うし、そういう変化はあるかな」
15日には2022年カタールワールドカップアジア2次予選のタジキスタン戦に臨む。そこでも南野に期待されるのは、当然ながらゴールに絡むプレーだ。今の彼なら、「迷いのないゴールに向かっていくプレー」でスムーズにシュートまでの形を作れるはず。日本代表での4試合連続ゴールが決まれば、チームは勝利に大きく近づくことができる。
「やっぱりチームの勝利に貢献することは自分の自信になります」と南野は語る。しかし、「自分が連続でゴールを決めていることは重要ではなくて、チームの勝利がまず第一ですし、自分がゴールできなくてもチームが勝つことが一番」だと強調する。
「このままゴールだけじゃなくて、他の部分でも貢献して、勝ち点を積み重ねていければいいかなと思います。まあでも、自分の結果というのは自信にはなりますけどね。そこはブレずにやっていきたいです」
今の南野は野生の獣のような眼をしている。サムライブルーをけん引する背番号9が、タジキスタン相手にどんなセンセーションを巻き起こしてくれるか楽しみだ。
(取材・文:舩木渉【タジキスタン】)
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