日本代表のMF中島翔哉【写真:Getty Images】
日本代表は12日、次なる戦いの地・タジキスタンの首都ドゥシャンベで初の練習を行なった。
街中では試合の告知が大々的に行われており、「サッカーのために来たのか?」と話しかけられることも。15日の2022年カタールワールドカップアジア2次予選、タジキスタン対日本に向けて徐々にムードが作られてきている。
この日の練習にも地元のタジキスタン人が数多く詰めかけた。彼らの口からは多くの日本人選手の名前が聞かれ、ポルトに所属するMF中島翔哉のこともよく知られているようだった。
10日のモンゴル戦に先発出場していた中島は、軽めのリカバリーメニューのみで練習を切り上げた。左サイドとトップ下の2つのポジションでプレーした前の試合については「左でも真ん中でも馴染みのあるポジションなので問題はなかった」と手応えを口にする。
そして「どの試合もいいところと悪いところがあるので、それを自分で認識して、成長していくということが大事だと思う。今回もそれをやっていきたいですし、少しずつでも成長できるようにやっていきたいなと思います」と自分なりに成果や課題を振り返った様子だった。
試合会場となるドゥシャンベのスタジアムはピッチが人工芝で、普段から天然芝でプレーしている多くの選手に影響が懸念されるが、中島は全く気にしていない。時差や慣れない環境への適応も問題なし。とにかく次のタジキスタン戦に向けて集中している。
「相手のことを知る、どういうやり方をするかとかというのはすごく大切なことだと思います。そのうえで個人的に大事だと思うのは、自分自身のベストのプレーを常に出すこと。そのための準備だったり、自分のベストのパフォーマンスを出すような試合をやっていければいいかなと思いますし、それに相手はあんまり関係ないと思うので、相手を知りつつ、最高のプレーを出せるようにしていけたらなと思っています」
中島が導き出した答えは「自分が試合をやっていて、チームのためになる、かつやりたいプレーを出すこと」。そのためには普段と変わらず「とにかく全力で楽しんでプレーしたい」と背番号10は言う。タジキスタン戦でも「最高のプレー」に期待したい。
(取材・文:舩木渉【タジキスタン】)
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