MF遠藤航はモンゴル戦で日本代表初ゴールを決めた【写真:田中伸弥】
2022年カタールワールドカップのアジア2次予選が10日に行われ、日本代表がモンゴル代表に6-0の大勝を収めた。
中盤でMF柴崎岳とコンビを組んだMF遠藤航は、縦横無尽の動きで攻守に幅広く絡んだ。そして56分、MF中島翔哉が蹴った左コーナーキックに飛び込み、ニアサイドでヘディングシュートを放つ。ボールはDF酒井宏樹の顔面に当たってゴールに入ったが、遠藤の得点として認められた。
試合後、遠藤は「結構ボールが来ていたので決めたいなというので、ちょっと宏樹くんに当たっていたっぽいですけど、僕も触っていたので、とりあえず僕のゴールになってよかったです(笑)」と日本代表での初ゴールを喜んだ。
「ずっと取りたい取りたいと思っていた」ゴールのみならず、FW鎌田大地のゴールのきっかけとなった強烈なミドルシュートや積極果敢なボール奪取、サイド攻撃を加速させる飛び出しなど、遠藤はピッチの全域で多様な役割をこなして存在感を放った。
「基本的に僕たちがボールを持つ展開で、じゃあどう崩していくかというところで僕が意識したのは、あまり下がりすぎずに、しっかりと(選手と選手の)間で受けながら、前とのつなぎ役になるところ。あとは(柴崎)岳とのポジショニングは意識してやっていました。今日はうまくサイドを崩してクロスで点が入っていたので、そこはしっかり使ってやれていたと思うし、ああいう相手に対してはクロスが有効なので、そこがしっかり決まっていたのはチームとして大きかったです」
日本代表は序盤からサイドに展開してのクロスを多用してゴールに迫った。その過程で中央に人数をかけて守る相手を崩すため、柴崎を後ろに残して遠藤が前に出て、とりわけ右サイドの酒井やMF伊東純也をサポートする動きが目立った。
所属するシュトゥットガルトで満足な出場機会が得られない中でも、遠藤はパフォーマンスを落とすことなく戦える姿を証明した。これまでの守備的な選手のイメージも、柴崎とコンビを組むことによって、より積極的に攻撃に参加することで万能型に変化しつつある。
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