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長友佑都「自信が自分の能力の全てを上げる」。伊東純也や南野拓実が輝けた要因とは?

text by 編集部 photo by Getty Images

長友佑都
歴代単独3位の日本代表120キャップを達成したDF長友佑都【写真:Getty Images】

 2022年カタールワールドカップのアジア2次予選が10日に行われ、日本代表がモンゴル代表に6-0の大勝を収めた。

 33歳になったDF長友佑都は、スタメン出場でA代表通算120キャップ目を刻んだ。これは日本代表歴代単独3位となる記録で、自身の節目を約10年ぶりとなる代表でのゴールと大勝で祝った。

 ワールドカップ予選は長友にとって4度目。過去にホームの初戦で何度も苦しめられてきた歴史を知る数少ない1人で、実力差のあるモンゴルに対しても油断はなかった。そして同時に「明らかに実力が4年前よりも上がっている、チームが成熟してるという、この結果だと思う」と日本代表の成長も実感している。

「特に後ろの方に経験ある選手がたくさんいて、前には勢いがあってギラギラしている選手たちがたくさんいて、そこのバランスがうまく取れていますよね」

 モンゴル戦でも「勢いがあってギラギラしている選手たち」が躍動した。長友の目から見て、特に3アシストを記録したMF伊東純也の活躍は印象深かったようだ。

「今日アピールしてましたよね、純也は特に。やっぱりあのスピード。チャンピオンズリーグ(CL)でも戦っているその負荷、インテンシティの中で戦っていると、やっぱり違いを生み出せますよね」

 長友もインテルやガラタサライで長年にわたってCLの厳しさを体感してきた。それゆえに欧州トップレベルを肌で感じることの重要性を「やっぱり違いますよ」と誰よりも理解している。

「相手も本当に本気になり、レベルの高い中でやる。その中で自分自身が自信を持てるようになるんですよね。自分はCLでやっていると、自信を持つことが一番選手にとっては大きいのかなと思う。メンタル的な部分ですよね」

 伊東だけではない。モンゴル戦で先制ゴールを奪ったMF南野拓実も、レッドブル・ザルツブルクの一員としてCLに出場し、先日はアウェイのリバプール戦で1ゴール1アシストと鮮烈な活躍を披露したばかり。

 そうやって最高峰の舞台で自信を深めることで、選手としてのスケールは一段と大きくなっていく。長友は「能力がグッと上がっているわけではないんですよね。だから自信が自分の能力のすべてを上げるということかなと、僕は思っていますけどね」と語る。

「やっぱり激しいリーグといいますか、インテンシティの高い厳しいリーグにいないと。よく動物に例えるんですけど、サバンナにいる動物と、このへんの近くの山にいる動物とでは、研ぎ澄まされ方というかね、そういうものが違いますよね。常に狙われ続ける状況の中で、厳しい中で育つ動物と、普通に寝ていても襲われない中でいる動物とはもちろん全く違いますよね。だから僕らもやっぱり人間ですけど、動物なんで、同じかなと思っていますよ」

 自信に満ちた後輩たちの存在を、日本代表として120試合まで積み上げてきたベテランは頼もしく感じている。長友もそこから刺激を受け、まだまだ上を目指して走り続ける。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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