アルベルト・ザッケローニ氏【写真:Getty Images】
イタリア・セリエAのミランは9日、トップチームの新監督にステファノ・ピオリ氏の就任が決定したことを発表した。ミラノを本拠地とするライバル同士であるインテルとミランの2クラブ両方を率いる監督は通算8人目となる。
ピオリ氏は2016年11月にインテル監督に就任。DF長友佑都も在籍していたチームを率い、就任当初は好成績を収めたが、徐々に低迷に陥りシーズン終了を待たずに解任される結果となった。
イタリア『カルチョメルカート』などによれば、過去には7人がインテルとミラン両方で監督を務めている。一人目は戦前に両クラブを率いたヨセフ・ビオラ氏。続いてジュゼッペ・ビゴンゴ氏が1940年代にミラン、1950年代にインテルを率いた。
イタリアの誇る名将ジョバンニ・トラパットーニ氏は1970年代にミランで監督キャリアを開始。ユベントスでの10年間を挟んで1986年にインテルに移り、5年間監督を務めた。1980年代にはジジ・ラディーチェ氏、イラーリオ・カスタニエール氏も両クラブで指揮を執っている。
近年には、日本に縁のある2人もインテルとミランを率いた。日本代表の元監督であるアルベルト・ザッケローニ氏は1998年から3年間ミランを率い、1年目にはスクデットを獲得。2003/04シーズンには途中からインテル監督を務めた。
最後の例は鹿島アントラーズでのプレー経験もあるレオナルド氏。ミランで現役を引退したあと、2009/10シーズンに同クラブ監督、翌シーズンの途中からインテル監督を務め、コッパ・イタリア優勝のタイトルを獲得した。
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