日本代表のDF冨安健洋【写真:Getty Images】
日本代表DF冨安健洋は、今夏加入したばかりのボローニャでレギュラーに定着し、右サイドバックとしてセリエAでの経験値を積み重ねている。
8日に行われた日本代表の練習後に取材に応じた冨安は「しっかり試合に出させてもらえているので、いい時間を過ごせているかなと思います」と語った。イタリアでの挑戦は充実したものになっているようだ。
しかし、試合に出られていることが「そのまま自信につながっている感覚はない」という。なぜか。
「やられるシーンも全然ありますし、チームとして失点が止まっていないので、そこ(失点を減らすこと)はこだわっていかないといけないところだなと思っています」
ボローニャはリーグ戦7試合を終えて2勝3分2敗、勝ち点9で20チーム中11位につけている。悪くないスタートにも思えるが、9得点を奪っている一方で9失点を喫しているのは課題だ。1試合1点以上のペースで許している失点を減らしていく必要があり、もちろん右サイドバックの冨安にも責任の一端はかかってくる。
「周りとのコミュニケーションだったり、どうしても2対1(の数的不利)を作られる状況が多いなとやっていて思うので、前の選手を戻すとこだったりはやっていかないといけないなと感じています。どうしても2対1になると難しいところはあるので」
厳しい状況でもリーダーシップを発揮して、周りを動かせるDFになれれば選手として飛躍的な成長を遂げることができる。まずは日本代表として臨む10日のモンゴル代表戦と15日のタジキスタン代表戦、カタールワールドカップアジア2次予選の2試合で日々の取り組みの成果を披露し、今後のイタリアでの戦いにつなげたいところだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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