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レイソル出身GK小久保玲央ブライアン、ベンフィカのトップ練習に招集。代表ウィークでチャンス到来

text by 編集部 photo by Getty Images

ベンフィカ
ベンフィカには数多くの有望株が在籍中。カップ戦などでトップチームでの出場機会も与えられている【写真:Getty Images】

 ポルトガルの名門ベンフィカに所属するU-18日本代表GK小久保玲央ブライアンが、7日からトップチームの練習に参加している。同国紙『ア・ボラ』が報じた。

 ベンフィカは現在、12人の選手が各国代表に合流しておりトップチームの練習に人数が足りていない。DFルベン・ジアス、MFピッツィ、MFラファがポルトガル代表に、DFヌーノ・タバレス、DFトマス・タバレス、MFジェドソン・フェルナンデス、FWジョタの4人はU-21ポルトガル代表に招集された。

 他にもモロッコ代表のMFアデル・ターラブト、スイス代表FWハリス・セフェロビッチ、ギリシャ代表GKオディッセアス・ヴラホディモス、U-21ベルギー代表GKミル・スビラーといった面々が各国代表の活動のためチームを離れた。ナイジェリア代表DFタイロン・エブエヒも、13日にシンガポールで開催が予定されているブラジル代表戦出場のため、まもなく出発する見込みだ。

 そんな中、ベンフィカのブルーノ・ラージ監督はBチームやU-23チーム、U-19チームから10人の若手をトップチームに加えることを決断した。BチームからはGKファビオ・ドゥアルテ、DFゴッドフリード・フリンポン、DFモラート、MFジオゴ・メンデス、MFジオゴ・ピントの5人がチャンスを与えられている。

 そしてCチームにあたるベンフィカU-23からは、FWチアゴ・アラウホとDFミゲル・ノブレガ、柏レイソルU-18出身のGK小久保に声がかかった。

 小久保は今季、主にリザーブリーグで試合出場を重ねている。ベンフィカはBチームを2部リーグに参戦させているため、他の多くのクラブがBチームを登録しているリザーブリーグにはCチーム相当のU-23チームが参加しているのだ。

 プロ予備軍の有望株たちがしのぎを削る貴重な経験の場で、小久保は10試合中4試合に出場。5失点こそ喫しているが、3勝1分と出場試合ではまだ一度も負けていない。また、若手版チャンピオンズリーグと言われるUEFAユースリーグにもベンフィカU-19の一員として2試合にベンチ入りした。

 ベンフィカU-23には5人のGKが登録されており、現状その中で最も長い出場時間をもらっているのが小久保だ。クラブからポテンシャルを高く評価され、期待も大きいということだろう。とはいえトップチームに3人(うちBチーム兼任が2人)、Bチームにもファビオ・ドゥアルテという実力あるGKたちが揃うベンフィカの競争は厳しいのは間違いない。

 今回は代表ウィーク中の主力不在の期間にトップチームの練習参加の機会を得た形だが、小久保はここでアピールしてラージ監督の目に留まることができるだろうか。指揮官は昨季までベンフィカBを指導しており、若手の抜てきに積極的と言われる。そんな大チャンスを生かさない手はない。

 小久保はこの後、11月上旬にU-18日本代表の一員としてベトナムで行われるAFC U-19選手権予選に参加する可能性がある。そこで成長した姿を見せるためにも、トップチームと同じ環境で練習できる限られた時間を大切に過ごしたいところだ。

【了】

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