マラガ在籍時の岡崎慎司【写真:Getty Images】
セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)第10節のウエスカ対マラガ戦が現地時間6日に行われる。この試合に向け、“古巣”と対戦することになるウエスカのFW岡崎慎司にスペインメディアから注目が集まっている。
岡崎は昨季終了後にイングランドのレスター・シティを退団し、夏にマラガに加入。だがマラガの抱えるサラリーキャップの問題により正式に選手登録を行うことができず、リーグ開幕後も出場できない状態が続いた末に、在籍約1ヶ月でマラガを退団することになった。
その後岡崎はウエスカと契約し、改めてスペインでのプレーをスタートさせた。ジローナ戦では鮮やかなボレーで決勝ゴールを挙げるなど、期待に応えるパフォーマンスを見せてきたベテランFWは、敵としてマラガと再会する日を迎えようとしている。
スペイン紙『マルカ』は、マラガ戦が岡崎にとって「特別な日」であり、同選手が試合の「大きな主役になる」と見通しを示した。マラガ入団と退団、ウエスカ入団に至った経緯を振り返り、岡崎は「再びマラガのユニフォームを着ることを約束している」としながらも、「今回は対戦相手として最大の脅威になる」と述べている。
マラガ地元メディア『ラ・オピニオン・デ・マラガ』は、「失敗に終わった移籍の再会」「マラガはこの夏の大きな補強として期待していた日本人FWと激突する」と試合に向けて記述。マラガでは岡崎の背番号とネームを入れたユニフォームを購入していたファンも多かったこと、チャントも作られていたことなどを伝えている。
『マラガ・オイ』も同様に、試合に向けて岡崎とマラガの物語を振り返った。一連の出来事を「マラガの歴史上最大の赤っ恥のひとつ」だとしつつ、「公式戦で岡崎慎司を見るためにはウエスカまで行く必要があるなんて誰が予想できただろう」と述べている。
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