ベガルタ仙台対松本山雅
ベガル仙台の永戸勝也(左)と松本山雅の永井龍(右)【写真:Getty Images】
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
ベガルタ仙台対松本山雅 10月5日 14:00
注目選手
DF:永戸勝也(仙台)
FW:永井龍(松本)
5日、明治安田生命J1リーグ第28節でベガルタ仙台と松本山雅が対戦する。前者は現在12位、後者は同17位となっており、残留を争うチーム同士の対決ということになる。この試合で勝利を収め、下位脱出を図りたいというのは両者ともに同じだろう。
仙台は前節、ホームで横浜F・マリノスと対戦している。21分にDF松原健に先制弾を許した同クラブは、後半に入っても攻め込まれ、試合終了間際まで1点のビハインドを背負う苦しい状況へと追い込まれた。しかし、後半ATにDF永戸勝也が値千金の同点弾をマーク。厳しいゲームをなんとかドローで終えている。
仙台はこれでリーグ戦2試合負けなし。ただ、16位・サガン鳥栖との勝ち点差はわずか「4」となっているなど、残留へ向け依然として油断が許されない状況だ。現在は7試合連続で失点中と守備の強度にも不安を抱えており、ホーム戦でも3試合連続ドローとなっているなど勝ち切れない試合が続いている。松本戦は残留へ向け、大きな一戦となることが予想されるが、ここでは確実に勝ち点3を奪いたいところだ。
そんな仙台の注目選手はDF永戸勝也。24歳のレフティーは前々節の北海道コンサドーレ札幌戦でコーナーキックから2つのアシストをマーク、さらに前節には後半ATに同点弾を奪うなど攻撃面での存在感がここ最近、際立っている。精度の高いキックは仙台における一つの武器となっており、今節も背番号2の左足から多くのチャンスが生まれるかもしれない。松本戦で勝利のカギを握る存在と言えそうだ。
その仙台と対戦する松本は前節、ホームに首位・FC東京を迎えた。立ち上がりから相手にボールを保持されるなど押し込まれた松本であったが、GK守田達弥を含めたディフェンス陣が最後の最後で身体を投げ出し、得点を許さない。最終的にシュート13本を放たれたが、得点を与えなかった松本は首位チームから価値ある勝ち点1をもぎ取った。
しかし、リーグ戦ではこれで3試合未勝利となった松本。依然として自動降格圏である17位から抜け出すことができず、苦しんでいる。深刻なのはやはり得点力不足。今季リーグ戦ではここまでわずか3回しか複数得点を挙げることができておらず、総得点数「16」はリーグワーストの成績だ。対して失点数は10位以下のチームでは最少となる「31」。このあたりの改善は、残留へ向けて一つのポイントということになりそうだ。
今節の仙台戦は残留へ向けて何がなんでも落とせない一戦。そんな中、注目選手に挙げるのはFW永井龍。今季はここまで2得点と苦しんでいるが、試合の中ではアグレッシブな姿勢を失わず、ゴールへの意慾は示している。仙台戦では決定的な仕事を果たしチームを勝利へと導きたいところ。ストライカーとして怖さを示したい。