セレッソ大阪対鹿島アントラーズ
セレッソ大阪のマテイ・ヨニッチ(左)と鹿島アントラーズの名古新太郎(右)【写真:Getty Images】
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
セレッソ大阪対鹿島アントラーズ 10月6日 15:00
注目選手
DF:マテイ・ヨニッチ(C大阪)
MF:名古新太郎(鹿島)
今節注目の上位対決だと言えるだろう。6日、明治安田生命J1リーグ第28節で4位・セレッソ大阪と2位・鹿島アントラーズが激突する。どちらもここからの逆転優勝へ向け、絶対に落とせない一戦となる。
ホームでこの一戦を迎えるC大阪は前節、ガンバ大阪との「大阪ダービー」に挑んでいる。2012年3月17日以降、リーグ戦でのダービーで勝利することができていなかったC大阪だったが、この日は立ち上がりから試合の主導権を握る。開始わずか8分でFWブルーノ・メンデスが先制点を挙げると、そのわずか3分後にはDFマテイ・ヨニッチが追加点をマーク。さらに56分にはMF水沼宏太にも得点が生まれ、ライバルから3点のリードを奪った。試合終了間際にオウンゴールで1点を返されるものの、C大阪はそのまま3-1で勝利。重要な一戦で勝ち星を拾った。
これでC大阪はリーグ戦5連勝。同5試合すべてで複数得点を挙げており、反対に複数失点は一度もない。攻守両面での安定感が光っている。さらに、同節で川崎フロンターレが黒星、サンフレッチェ広島がドローで試合を終えたため、C大阪は4位に浮上。首位・FC東京との勝ち点差は現時点で「7」となっているものの、ここから逆転優勝を飾る可能性も十分とみてよさそうだ。
そんな好調・C大阪のホームに乗り込む鹿島だが、前節はリーグ戦での連勝がストップする結果となった。北海道コンサドーレ札幌とホームで対戦した同クラブは、11分にDF進藤亮佑に得点を許すなどいきなりビハインドを背負う。50分にFWセルジーニョの得点でなんとか同点に追いついたものの、追加点を奪うまでには至らず、1-1で試合を終えている。
ホームで勝ち点2を失った鹿島だが、翌日に試合を行った首位・FC東京も引き分けで試合を終えたため、勝ち点差は広がらなかった。ただ、中盤の核であるMFレオ・シルバ、MF三竿健斗を負傷で欠くなど、今節に向け不安がないと言えば嘘になる。リーグ戦では現在6試合負けなしとしているが、C大阪戦はより一層の集中力を持って挑むことが求められる。
C大阪の注目選手はDFマテイ・ヨニッチ。ここまでリーグ戦全試合で先発フル出場を果たしている守備の要は、前節のG大阪戦でチームの追加点をマークするなど攻守両面で存在感を示した。今節の相手は今季のリーグ戦で最多得点を記録している鹿島となるが、強力な攻撃陣を完封し、チームに6連勝をもたらすことができるだろうか。
対する鹿島の注目選手はMF名古新太郎。中盤底から決定的なパスを送り出すことができ、ドリブルでの攻め上がりも特徴的な同選手は、今季ここまでリーグ戦10試合で出場を果たしている。前節は出番が訪れなかったものの、レオ・シルバと三竿が離脱しているため、今節はピッチに立つことになりそうだ。期待のルーキーはチームを勝利に導けるか。