チャンスで決めきれずに悔しがるポルトのMF中島翔哉【写真:Getty Images】
中島翔哉がポルトの一員としてヨーロッパリーグ(EL)デビューを果たした。現地3日に行われたグループリーグ第2節のフェイエノールト戦に先発出場している。
しかし、背番号10の日本代表MFは不完全燃焼感を残しながら53分に交代を告げられた。ポルトも0-2でアウェイゲームを落とし、全チーム同勝ち点ながら得失点差でグループ最下位に沈んでいる。
敗れただけでなくチーム全体の低調な出来に、ポルトガル各紙の評価は厳しかった。採点ではほとんどの選手に軒並み低い評価が下され、寸評も辛辣だ。後半の早い時間帯に交代を命じられた中島も例に漏れず、厳しい現実を突きつけられている。
ポルトガル紙『レコード』の採点(5点満点)で、中島はFWムサ・マレガやFWゼ・ルイスと並ぶチーム内最低の「1」を与えられた。寸評では「最初にゴールを決める大きなチャンスがあったものの、華々しい形で無駄にした。試合に全く入ることができていなかった」とバッサリ切り捨てられていた。
また同国紙『オ・ジョーゴ』の採点でもチーム最低タイとなる「4」が中島の評価だった。ただ、他にも「4」の選手は多く、スタメンのほとんどが極めて低い評価を受けた。
「彼には8分にアレックス・テレスのフリーキックから最初のチャンスがあったものの、シュートは外れた。昨日(採点記事は翌朝朝刊に載るため)はオランダの最もフィジカルなフットボールに困難があり、日本人の日ではなかった」
ポルトの選手たちはフェイエノールトの激しいプレッシャーに苦しみ、中島も大柄な相手に囲まれて持ち味を発揮させてもらえなかった。8分にフリーキックでのトリックプレーからGKと1対1となりながらループシュートを外し、またも初ゴールはお預けとなっている。
週末に試合が組まれていないポルトの次戦は、代表ウィーク明けの国内カップ戦。対戦相手は下部リーグ所属の格下だけに、次こそは快勝で気持ちを入れ替えてリスタートといきたいところだ。
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