ポルトを率いるセルジオ・コンセイソン監督【写真:Getty Images】
ポルトは現地3日にヨーロッパリーグ(EL)のグループリーグ第2節でアウェイに乗り込み、オランダの強豪フェイエノールトと対戦する。
中島翔哉はもちろん遠征メンバーに入り、2日にフェイエノールトの本拠地デ・カイプで行われた前日練習にも参加した。ポルトの公式サイトが前日アクティビティの様子を詳細に伝えており、彼の姿もチームメイトたちとともにあった。
なお、先月29日のポルトガル1部リーグ第7節リオ・アヴェ戦の後半途中に負傷交代したヘスス・コロナも遠征に帯同している。右サイドバックとして大活躍中のメキシコ代表は別メニュー調整となったが、フェイエノールト戦出場の可能性もあるようだ。
練習と同じ会場で試合前日の公式記者会見に臨んだポルトのセルジオ・コンセイソン監督は、「理論的には他のチームよりも優れた実績を持っていることになるが、このグループ内での優位性を証明する必要がある」と改めてEL優勝に向けて目の前の一戦で勝利することに集中していく構えを示した。
ポルトはグループリーグ初戦のヤングボーイズ戦を2-1で制し、フェイエノールト戦で2連勝を狙う。決勝トーナメント進出に向けて、このアウェイでの一戦に勝利することは非常に重要となる。
また、デ・カイプは19年前にコンセイソン監督がポルトガル代表の一員としてドイツ代表からハットトリックを記録した縁起のいい会場でもあり、今季のEL決勝の会場にも指定されている。それでも特別に意識することはないようだ。
「この大会の決勝がこのスタジアムで行われることは知っているが、まだ選手たちとは話をしておらず、ピッチ上でやらなければいけないことについて話している。我々はプレーする全ての試合に集中している。ステップ・バイ・ステップでいこうじゃないか」
そしてフェイエノールトのヤープ・スタム監督は、コンセイソン監督とラツィオ時代にチームメイトでもあった旧知の仲。「スタムはロッカールームでものすごく社交的な人間というわけではなかったが、リーダーとしての性格を備えていた。私は長く彼とプレーすることはできなかったが、一緒に過ごした6ヶ月間はファンタスティックな時間を過ごすことができた」とポルトの指揮官は2003/04シーズン当時のことを振り返る。
ただ、対戦相手となれば別の話。「フェイエノールトを見ると、多くのゴールを奪う典型的なオランダのチームだ。しかし、レンジャースとのEL初戦では国内リーグとは違った姿が見られたので、我々も彼らの戦い方に備えている」とコンセイソン監督は元チームメイトが作り上げるチームへの警戒を口にした。
ポルトがフェイエノールトに挑む一戦は、現地時間3日の18時55分(日本時間4日1時55分)キックオフ予定となっている。
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