エミリアーノ・サラ【写真:Getty Images】
カーディフ・シティは、飛行機墜落事故で死去したFWエミリアーノ・サラの移籍金支払いを命じた国際サッカー連盟(FIFA)の決定を不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴する方針を固めた。英紙『インディペンデント』など複数メディアが伝えている。
サラは今年1月にフランスのナントからカーディフへ移籍することが決定したが、英国へ向かう小型機が海上に墜落して死去。カーディフ側は移籍が完全には成立していなかったと主張し、ナントへの移籍金の支払いを拒否していた。
総額1500万ポンド(約19億8000万円)で合意していたとされる移籍金の支払いについて両クラブは合意に達せず、裁定はFIFAに委ねられた。そのFIFAは先月30日、600万ユーロ(約7億500万円)をナントに支払うようカーディフに命じる決定を下した。
FIFAがカーディフに支払いを命じたのは、分割払いが予定されていた移籍金の第1回分。第2回分は来年1月が支払期限とされており、現時点でまだカーディフが支払いを実行する必要はないが、最終的には移籍金全額が支払われるべきだとする立場をFIFAは示したとみられる。
カーディフはこの決定を不服とし、「きわめて遺憾に思う」と声明を出した。「複数の契約要件が満たされておらず、移籍合意が完了していなかったことは明らか」だと改めて主張し、CASへの上訴を行うことを表明している。
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