現地25日に行われたタッサ・ダ・リーガ（ポルトガルリーグカップ）のサンタ・クララ戦で、中島翔哉は周囲を驚かせるハイパフォーマンスを披露した。それによって出場機会の増加が期待される。

　しかし、現地29日のポルトガル1部リーグ第7節のリオ・アヴェ戦ですぐに先発とはいかないようだ。同国の大手スポーツ各紙は、中島をベンチスタートと予想している。左サイドの攻撃的なポジションにはこれまで通りコロンビア代表FWルイス・ディアスが先発起用されそうだ。

　それでも中島への評価は確実に高まっている。ポルトガル紙『ア・ボラ』は1200万ユーロ（約14億円）を費やした、背番号10の保有権の50％を獲得するオペレーションが「今季の最も高価な補強」だったことに触れつつ、「日本人はドリブルのレパートリーで観客を喜ばせた。彼は世界を旅して認められた妙技と、組織内での動きをうまく組み合わせた。2度目の先発出場で、中島はセルジオ・コンセイソンの戒めを厳守した」と25日のサンタ・クララ戦での攻守における貢献を称えた。

　やはり「今日（29日）のリーグ戦で先発デビューは期待されていない」というが、「コンセイソン監督はすでにチームの中で誰が試合を揺さぶることができるか結論づけているので、その時はすぐにやってくるだろう」と分析している。

　現状のポルトの陣容を考えれば、中島が29日のリオ・アヴェ戦でベンチ入りすることは濃厚。10月の代表ウィーク前に残された2試合で、スタメン奪取に向けた足がかりを築くべくアピールを続けるしかない。

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