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中島翔哉の飛躍的成長をデータが証明。現地紙絶賛「まだ見たことのない選手を見た」

text by 編集部 photo by Getty Images

中島翔哉
ポルトのMF中島翔哉は守備面でも着実な成長をピッチ上で表現している【写真:Getty Images】

 ポルトに所属する中島翔哉が、ポルトガルで飛躍的に評価を高めている。同国紙『オ・ジョーゴ』は「日本代表選手は監督のメッセージを受け取り、守備と攻撃の両方でよりチームにコミットしている。数字はその成長を裏付けている」とデータを基にした検証記事を掲載した。

 今月15日に行われたポルティモネンセ戦に途中出場し、失点に絡んだことでセルジオ・コンセイソン監督からも叱責されるなど非難の的になっていた中島。しかし、1週間後のサンタ・クララ戦に途中出場した際に「成長は明らかだった」ところを見せ、再び同じ相手との対戦で「ファンはまだ見たことのない選手を見た」とまで絶賛されている。

 その要因として挙げられたデータは、パス成功率、ボールリカバリー数、ボールロスト数といったものだった。

 25日のサンタ・クララ戦で中島はパス成功率90%を記録したが、これはポルトでプレーした過去の試合の平均値81%を大きく上回った。さらにボールロスト数はこれまでの平均が8.6回だったのに対し、25日の試合では4回のみと劇的な向上が見られた。

 また、ボールリカバリーに関してはこれまでの平均2.5回に比べ、2回と少なかったが、これには理由があると『オ・ジョーゴ』紙は指摘している。「この日本代表がDF、特に(左サイドバックの)アレックス・テレスを助け、スペースを塞ぎ、必要に応じてファウルに頼ったからだ。(中略)彼はカードをもらってでも相手を止めようとした。パフォーマンスと集中力の向上はボールリカバリー数で顕著に見られる」と述べている。

 攻撃面では被ファウル数が平均1.5回だったのに対し、25日のサンタ・クララ戦では5回を記録し、相手が中島の対応に苦慮していたことがうかがえる。

 攻守においてポジティブな存在感を発揮できるようになった中島は、このままの勢いを継続して定位置を奪い取ることができるか。次のアピールのチャンスは29日のリーグ戦、リオ・アヴェ戦ですぐにやってくる。

【了】

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