メルボルン・ビクトリーを退団した本田圭佑は現在無所属【写真:Getty Images】
昨季限りでオーストラリア・Aリーグのメルボルン・ビクトリーを退団し、現在無所属の元日本代表MF本田圭佑が驚くべき行動に出た。
日本時間27日深夜に自身のツイッターを更新した本田は、「オファーをください。お金は必要ないですが、偉大なチームや素晴らしいチームメイトとプレーする必要があります」と、あるクラブに公開アプローチを行ったのだ。
“逆オファー”を送った相手は、なんと世界的な名門のマンチェスター・ユナイテッド。なぜ本田がプレミアリーグ屈指の強豪クラブに壮大なリクエストをしたのか。きっかけは24日に公開されたオーストラリア版『FOXスポーツ』の記事にある。
「マンチェスター・ユナイテッドが負傷者続出の危機の中で掴む可能性のある5人のFW」と題された記事の中では、現在獲得が可能な無所属の選手たちが5人ピックアップされた。ハテム・ベン・アルファやジュゼッペ・ロッシ、ウィルフレード・ボニーといった選手たちの中に、本田の名前もあった。
現在、ユナイテッドではMFポール・ポグバやDFルーク・ショー、DFエリック・バイリー、FWアントニー・マルシャル、FWマーカス・ラッシュフォードなど負傷者が続出しており、緊急事態に陥っている。
オーレ・グンナー・スールシャール監督率いる“赤い悪魔”はリーグ戦で2勝2分け2敗と苦しい滑り出しを余儀なくされ、前線のクオリティに課題を抱えている。そこで豪州メディアがテコ入れのための新戦力候補として名前を挙げたのが本田だった。
記事の中では「厳密に言えばストライカーではなく、クリエイティブなサイドの選手としての本田の契約は、アンドレアス・ペレイラが埋めている穴を、埋めることができる」と分析されている。
メルボルン・ビクトリーでの18試合出場9得点は「堅実な記録」だが、「33歳の本田ははカンボジア代表をマネジメントする彼の娯楽から離れ、完全な注目を集める必要がある」とも指摘されている。
果たして本田のアプローチは実るのか。来年の東京五輪出場が目標と公言するベテランのために、ユナイテッドが動き出すかにも注目だ。
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