サンフレッチェ広島対名古屋グランパス
名古屋グランパスのガブリエル・シャビエル【写真:Getty Images】
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
サンフレッチェ広島対名古屋グランパス 9月28日 19:00
注目選手
FW:ガブリエル・シャビエル(名古屋)
開幕から怒涛の3連勝を果たし、一時は明治安田生命J1リーグで首位にも立った名古屋グランパスだが、ここ最近は不調続きとなっている。清水エスパルスと対戦した前節は14分にDF宮原和也の得点で先制に成功したものの、25分にMF西澤健太、54分にMF河井陽介、59分に再び西澤に得点を奪われ2点のビハインドを背負う苦しい展開に。74分にMF長谷川アーリアジャスールのゴールで1点差に詰め寄るものの、反撃はそこまで。名古屋はアウェイで2-3と敗れた。
これで名古屋はリーグ戦3連敗。直近15試合で挙げた勝利数はわずか「1」となっており、順位も11位まで落ちた。J1参入プレーオフ圏内の16位・サガン鳥栖の差はわずか4ポイントと、現在は残留争いに巻き込まれる苦しい状況に置かれている。
そんな名古屋は今月23日、同クラブで3年目の指揮を執っていた風間八宏監督との契約を解除。合わせて、かつてFC東京や鳥栖で監督を務めたマッシモ・フィッカデンティ氏の新指揮官就任を発表している。
そんなイタリア人指揮官の名古屋での初陣となるのが、28日の明治安田生命J1リーグ第27節のサンフレッチェ広島戦となる。相手は前節、横浜F・マリノスに0-3の完敗を喫したとはいえ、それ以前はリーグ戦11試合無敗を誇っていた力のあるチームだ。順位も5位となっており、名古屋にとってはアウェイで難しいゲームとなることが予想される。
この試合のポイントは守備の立て直しになるだろう。名古屋は現在リーグ戦4試合連続で失点を喫しており、その数は「11」にまで摘み上がっている。リーグ戦26試合を終えた時点での失点数「40」はリーグワースト5位の成績。その辺りの改善は急務だ。フィッカデンティ監督はディフェンス面の整備に定評があるが、初陣からその特徴を出せるかに注目だ。
もちろん、守備の改善が見えたとしても得点を奪わなければ勝利は手に入らない。当然ながら攻撃陣の奮闘も必要だ。その中で注目選手に挙げるのはFWガブリエル・シャビエル。風間監督の下でも絶対的な存在として活躍しており、これまでにも質の高いラストパスなどで違いを作り出してきた。フィッカデンティ監督の下でも重要な選手となることは間違いなく、新スタイルの中でどのようなパフォーマンスを見せるか。注目である。