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え? もう? 新シーズン早々に解任された主要監督5人。昨季タイトル獲得、国内2冠をもたらした人物さえも…【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

マルセル・カイザー

マルセル・カイザー
スポルティングCPの監督を解任されたマルセル・カイザー【写真:Getty Images】

マルセル・カイザー(オランダ)
生年月日:1969年1月15日(50歳)
2019年9月3日 スポルティングCP監督解任

 50歳のオランダ人指揮官、マルセル・カイザーは主にオランダ国内で指導経験を積んだ戦術家である。2016/17シーズンに監督に就任したアヤックスU-21チームではあのフレンキー・デ・ヨング(現バルセロナ)、マタイス・デリフト(現ユベントス)を指導していたことでも知られている。その翌年にはリザーブチームでの成果が認められ、トップチームの指揮官にも就任している。

 UAEのアル・ジャジーラ指揮官を得てスポルティングCP監督に就任したのは2018年11月のこと。その後は公式戦でいきなり7連勝を果たすなど、さっそくサポーターの信頼を掴み取った。

 2018/19シーズンはリーグ戦で3位、ヨーロッパリーグ(EL)でベスト32入りとまずまずの成績を収めたカイザー監督。国内カップ戦ではいずれも決勝でポルトを下して2冠を達成するなど、スポルティングCP監督就任1年目の印象は決して悪くなかった。

 しかし、迎えた新シーズンは同クラブにとって、そしてカイザー監督にとって厳しいものとなった。リーグ王者と国内カップ戦王者が激突するスーペル・タッサでは宿敵・ベンフィカに0-5で大敗。さらにリーグ開幕節ではマリティモ相手に1-1のドローに終わっており、スタートダッシュに失敗している。その後は2連勝と調子を取り戻したかにも思えたが、第4節ではリオ・アヴェにホームで2-3と敗北。この試合の3日後、カイザー監督はクラブと双方合意の下、2021年まで残っていた契約を解除することを決断している。後任にはレオネル・ポンテス氏が就くことになった。。

 ちなみにスポルティングCPは昨季も監督就任からわずか4ヶ月であったジョゼ・ペセイロ氏を早期解任している。この時はポルトガルリーグで解任第1号監督となっていた。今回のカイザー監督解任はポルトガルリーグにおける第2号。解任第1号はパソス・デ・フェレイラのフィロー監督となっている。

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