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元アントラーズのFWカイオ、名門ベンフィカで公式戦初先発へ。監督もオプション模索中

text by 編集部 photo by Getty Images

カイオ
元鹿島アントラーズのFWカイオは名門ベンフィカで奮闘中【写真:Getty Images】

 かつて鹿島アントラーズで活躍したブラジル人FWは、この夏にUAE1部のアル・アインからポルトガル1部の名門ベンフィカへのステップアップ移籍を果たし、背番号7を託された。

 しかし、国内のみならず欧州にその名を轟かせる強豪クラブでの挑戦は簡単なものではなかった。カイオは今季、いまだリーグ戦3試合の途中出場にとどまっている。

 そんな状況で、25歳になったブラジル人ウィンガーにはまたとないチャンスが舞い込んできた。現地25日に行われるタッサ・ダ・リーガ(リーグカップ)のグループリーグ初戦、ヴィトーリア・ギマランイス戦で先発起用される見込みになったことを、ポルトガル紙『レコード』が報じている。

 カイオにとって待ちに待ったポルトガルでの公式戦初先発だ。ベンフィカが国内リーグとポルトガルカップ、リーグカップ、チャンピオンズリーグ(CL)と4つの大会を並行して戦っていく中で、ブルーノ・ラージ監督は主力だけに頼らないオプションを探しているという。

 国内リーグの試合と試合に間に行われるリーグカップは、指揮官の「新たな機会創出計画」を実行に移す絶好のチャンスで、カイオはその恩恵を受けることになる。他にも元ロシアU-18代表GKイバン・ズロビンや、チームキャプテンのDFジャルデウ、生え抜き有望株の20歳FWジョタなどに長い出場時間が与えられるようだ。

 ベンフィカのサイドアタッカーはともにポルトガル代表のMFピッツィとMFラファ・シウバが鉄板コンビになっている。カイオもこれまでに途中出場したリーグ戦の3試合では、2人のうちどちらかとの交代でピッチに入っていた。

 元アントラーズの韋駄天ウィンガーは、ポルトガル代表クラスが揃うポジション争いに割って入ることができるだろうか。25日のヴィトーリア・ギマランイス戦で溌剌としたパフォーマンスを疲労できれば、今後のリーグ戦での出場機会増やCLデビューといった未来につながっていくはずだ。

【了】

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